新型コロナウイルス対策の行動規制が解除されたことで海外旅行をする人も増えた。仁川国際空港で手続きをする旅行客(資料写真)=(聯合ニュース)

写真拡大

◇コロナ新規感染者の減少鈍化 再び増加の可能性も

 政府の中央防疫対策本部の林淑英(イム・スギョン)状況総括団長は28日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況について「(感染者の)減少傾向が限界に達している」との見方を示し、この先、感染者が再び増加する可能性があると見込んだ。林氏は、3月の流行のピーク以降は感染者の減少傾向が続いているが、最近は減少の鈍化がみられるとし、当面は現在の水準で多少増加または減少する動きになると予測。ワクチン接種と変異株・オミクロン株の大流行期の自然感染により得た免疫が減衰することで、今後、感染者の増加傾向が現れる可能性もあるとした。

◇最大野党 7月臨時国会で議長単独選出へ

 国会議席の6割近くを持つ最大野党「共に民主党」は、7月の臨時国会召集要求書を提出した。要求書には同党所属議員170人全員が名を連ねた。これにより、国会の規定上7月1日から臨時国会の会期が始まり、本会議を開催できる。同党は法制司法委員長を含む国会の構成交渉の空転による立法の空白をこれ以上傍観できないとして、同党単独で国会議長を選出する構えだ。一方、与党「国民の力」はこれに反発しており、今月末まで国会の構成を巡って政局の緊張が高まる見通しだ。

◇ダムの放流時は事前通知を 北朝鮮に要求=韓国

 統一部は北朝鮮に対し、ダムを放流する際は事前に韓国側に通知するよう求める声明を出した。声明は「梅雨期の南北接境(境界)地域の洪水被害などが憂慮される状況で、接境地域住民の生命と財産の被害を予防するための基本的な措置」として、南北合意に基づき、ダムの放流を実施する場合は事前に通知するよう求めた。

◇北朝鮮軍の韓国人射殺事件 遺族が前政権高官を新たに告発

 2020年9月に黄海を漂流していた韓国の男性公務員が北朝鮮軍に射殺された事件を巡り、遺族が徐柱錫(ソ・ジュソク)前国家安全保障会議(NSC)事務処長と当時の青瓦台(大統領府)民情首席室行政官をソウル中央地検に告発した。現与党は北朝鮮が男性の遺体を燃やしたことについて、徐氏が国防部に立場を翻すよう指示を下したと見ている。遺族はこれに先立ち、男性が自ら北朝鮮に渡ったとする文在寅(ムン・ジェイン)前政権の発表に関与したとして、徐薫(ソ・フン)前国家安保室長や当時の民情首席秘書官らを告発している。

◇双竜自 KGグループが買収へ

 会社更生手続き中の双竜自動車は、企業再生を扱うソウル回生裁判所に最終の買収予定者選定許可申請書を提出した。同社と売却手続きを担当する会計法人は、KGグループのKGコンソーシアムを最終買収予定者に決定し、裁判所の承認を待っている。双竜自動車は電動バスメーカーのエジソンモータースとの投資契約を解除した後、買収予定者と条件付きの投資契約を結んで公開入札を行い、買収者を確定するストーキング・ホース方式で売却を進めてきた。