インテルがゲーミング領域にかける熱意とは - ゲームコミュニティ設立やIntel Arc投入
インテルは6月17日、東京タワー併設のゲーミング施設「RED°TOKYO TOWER」において、ゲーマーコミュニティ「インテル Blue Community️ Project」のキックオフイベントを実施しました。登壇者は日本法人社長などそうそうたる顔ぶれで、ゲーミング領域にかけるインテルの思いの強さを感じます。
インテル第二技術本部部長 工学博士 安生健一朗氏(左)、インテル株式会社代表取締役社長 鈴木国正氏(中央)、Vice President and General Manager of our Game Business Development and Developer Relationsのリッチー・コーパス氏(右)
○PCとゲーミングはより不可分な概念に
発表会で口火を切ったのは、インテル株式会社代表取締役社長 鈴木国正氏。この数年で世界の半導体市場の動向は大きく変わったとしており、縮小していくかに見えたPC市場は旺盛な在宅勤務需要で大幅に拡大。前年対比で26.2%の過去最高の成長率を更新し、半導体には大きな需要があったと話します。
インテル株式会社代表取締役社長 鈴木国正氏
そんな経緯もあって最初は仕事や学習用途として家庭に導入されたPCも、環境の変化とともに用途が変化。余暇の時間にも使われるようになり、動画や配信の視聴、さらにはゲームプレイへの需要が高まってきたとのこと。
これを受けてインテルでは、ゲームデベロッパー各社とのパートナーシップを強化。ゲーム市場の活性化や裾野の拡大に力を入れてきたと話します。実際、第11世代Intel Coreプロセッサで内蔵GPUが強化されて以来、インテルはCPU性能だけではなく、内蔵GPUでのゲーミング性能も強力にアピールしてきました。
ゲーム開発者とのパートナーシップを強化。54タイトルでIntel環境での快適なプレイを認証
展開中の「Intel Xe グラフィックス検証プログラム」では、すでにPCメーカー18社、ゲーム会社13社の賛同を受け、54タイトルのゲームがIntel採用ハードでの快適なプレイを検証済み。うち33タイトルでは、Intel Xeグラフィックス(内蔵GPU)でも問題なくプレイできるとのこと。発表の最後にはカプコン代表取締役社長 辻本春弘 氏からのビデオメッセージを紹介し、「よりいっそうPC向けタイトルの拡販に注力していく」と述べました。
○インテルにとってゲーミングは最優先事項
リッチー・コーパス氏。IntelでVice President and General Manager of our Game Business Development and Developer Relationsを務める
続いて、開発者との橋渡し役を務めるリッチー・コーパス氏が登壇。同社CEOであるパット・ゲルシンガー氏が「インテルにとってゲーミングはトッププライオリティ(最優先事項)だ」と発言したことを紹介し、開発者とのパートナーシップについて話しました。
発表では、Intel GPU搭載製品で快適に動作するゲーム開発のデモとして、『デス・ストランディング ディレクターズカット』を紹介。独自の超解像技術「XeSS」を用いたことで、十分な品質で快適なパフォーマンスを達成できたと述べました。
『デス・ストランディング ディレクターズカット』のパフォーマンスが改善
○第12世代Coreシリーズの投入を全ラインナップで完了
最後に、インテル第二技術本部部長 工学博士の安生健一朗氏が登壇。デスクトップPC、ハイパフォーマンスノートPC、軽量ノートPC向けの全ラインナップを第12世代Intel Coreプロセッサで刷新し、あらゆるフォームファクタで最新製品を提供できるようになったと述べました。
インテル第二技術本部部長 工学博士 安生健一朗氏
特にノートPCの進化はめざましく、ユーザーが快適に使用できる複数の条件を満たしたときに与えられる「Intel Evo Platform」は第3世代へと発展。高速な応答や9時間以上の現実的なバッテリー駆動時間、1秒以内の高速起動や高速充電をサポートするほか、今世代から良質なビデオ会議体験への対応も必要になっています。
薄型軽量が特徴の「dynabook R9」を手に持つ安生氏
発表会ではいち早く第12世代Coreプロセッサを採用した製品として、Dynabook「dynabook R9」を紹介したほか、NECパーソナルコンピュータから執行役員 藤原清幸氏が登壇。今後より密接に協業し、PC市場の活性化を目指していくと述べました。
さらに、これまで主にCPUで大きな存在感を示してきたインテルは、今後GPUでもラインナップを強化していくとアピールします。ゲーミングノートPC向けから投入されるディスクリートグラフィックス「Intel Arc」シリーズによってさらに高い性能を備え、より強力なゲーミング環境の実現を強力に推進していくとのこと。搭載製品には「Intel Arc Graphics」の搭載を示すシールが貼られ、ブランドの露出も高めていきたいと話しました。
○ゲームコミュニティサイト「RUGs Supported by Intel」が発足
最後に、ゲームコミュニティサイト「RUGs(ラグス) Supported by Intel」についても紹介がありました。日本国内でのゲーム関連情報の発信を強化し、インテルが携わるゲーム関連イベントの情報についても充実させていくとのこと。今回のキックオフイベントに先行する形で、Steam版『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を先行プレイできるイベントや、6月18日にはFPSゲーム『VALORANT』を用いたガレリア協賛イベント「VALORANT Exhibition Match」が実施されました。
インテル® Blue Community Project Kick Off イベント
○会場には非売品のIntel Evo Platform Reference Laptopが
会場にはIntel Evo Platformに準拠する最新ノートPCがずらりと展示。一部モデルは上記「Intel Xe グラフィックス検証プログラム」に適合するゲームが起動しており、なめらかな描画で動作している様子を確認できました。中でも会場で注目を集めていたのは、アメリカのIntel本社から持ってきたというIntel Evo Platformのリファレンスとして開発されたノートPC。市販モデルではなく、性能や機能を追求したプロトタイプということもあり、とても無骨なデザインだった点が印象的でした。
Intel Evo Platformに対応するノートPCがずらり
NVIDIA GeForceを搭載するASUS製ゲーミングノートPCや…
内蔵GPUで格ゲーが動作する展示もありました
これがそのIntel Arc Graphics搭載、Intel Evo Platform準拠のリファレンスデザイン。15.6型より大きかったです
インテル第二技術本部部長 工学博士 安生健一朗氏(左)、インテル株式会社代表取締役社長 鈴木国正氏(中央)、Vice President and General Manager of our Game Business Development and Developer Relationsのリッチー・コーパス氏(右)
発表会で口火を切ったのは、インテル株式会社代表取締役社長 鈴木国正氏。この数年で世界の半導体市場の動向は大きく変わったとしており、縮小していくかに見えたPC市場は旺盛な在宅勤務需要で大幅に拡大。前年対比で26.2%の過去最高の成長率を更新し、半導体には大きな需要があったと話します。
インテル株式会社代表取締役社長 鈴木国正氏
そんな経緯もあって最初は仕事や学習用途として家庭に導入されたPCも、環境の変化とともに用途が変化。余暇の時間にも使われるようになり、動画や配信の視聴、さらにはゲームプレイへの需要が高まってきたとのこと。
これを受けてインテルでは、ゲームデベロッパー各社とのパートナーシップを強化。ゲーム市場の活性化や裾野の拡大に力を入れてきたと話します。実際、第11世代Intel Coreプロセッサで内蔵GPUが強化されて以来、インテルはCPU性能だけではなく、内蔵GPUでのゲーミング性能も強力にアピールしてきました。
ゲーム開発者とのパートナーシップを強化。54タイトルでIntel環境での快適なプレイを認証
展開中の「Intel Xe グラフィックス検証プログラム」では、すでにPCメーカー18社、ゲーム会社13社の賛同を受け、54タイトルのゲームがIntel採用ハードでの快適なプレイを検証済み。うち33タイトルでは、Intel Xeグラフィックス(内蔵GPU)でも問題なくプレイできるとのこと。発表の最後にはカプコン代表取締役社長 辻本春弘 氏からのビデオメッセージを紹介し、「よりいっそうPC向けタイトルの拡販に注力していく」と述べました。
○インテルにとってゲーミングは最優先事項
リッチー・コーパス氏。IntelでVice President and General Manager of our Game Business Development and Developer Relationsを務める
続いて、開発者との橋渡し役を務めるリッチー・コーパス氏が登壇。同社CEOであるパット・ゲルシンガー氏が「インテルにとってゲーミングはトッププライオリティ(最優先事項)だ」と発言したことを紹介し、開発者とのパートナーシップについて話しました。
発表では、Intel GPU搭載製品で快適に動作するゲーム開発のデモとして、『デス・ストランディング ディレクターズカット』を紹介。独自の超解像技術「XeSS」を用いたことで、十分な品質で快適なパフォーマンスを達成できたと述べました。
『デス・ストランディング ディレクターズカット』のパフォーマンスが改善
○第12世代Coreシリーズの投入を全ラインナップで完了
最後に、インテル第二技術本部部長 工学博士の安生健一朗氏が登壇。デスクトップPC、ハイパフォーマンスノートPC、軽量ノートPC向けの全ラインナップを第12世代Intel Coreプロセッサで刷新し、あらゆるフォームファクタで最新製品を提供できるようになったと述べました。
インテル第二技術本部部長 工学博士 安生健一朗氏
特にノートPCの進化はめざましく、ユーザーが快適に使用できる複数の条件を満たしたときに与えられる「Intel Evo Platform」は第3世代へと発展。高速な応答や9時間以上の現実的なバッテリー駆動時間、1秒以内の高速起動や高速充電をサポートするほか、今世代から良質なビデオ会議体験への対応も必要になっています。
薄型軽量が特徴の「dynabook R9」を手に持つ安生氏
発表会ではいち早く第12世代Coreプロセッサを採用した製品として、Dynabook「dynabook R9」を紹介したほか、NECパーソナルコンピュータから執行役員 藤原清幸氏が登壇。今後より密接に協業し、PC市場の活性化を目指していくと述べました。
さらに、これまで主にCPUで大きな存在感を示してきたインテルは、今後GPUでもラインナップを強化していくとアピールします。ゲーミングノートPC向けから投入されるディスクリートグラフィックス「Intel Arc」シリーズによってさらに高い性能を備え、より強力なゲーミング環境の実現を強力に推進していくとのこと。搭載製品には「Intel Arc Graphics」の搭載を示すシールが貼られ、ブランドの露出も高めていきたいと話しました。
○ゲームコミュニティサイト「RUGs Supported by Intel」が発足
最後に、ゲームコミュニティサイト「RUGs(ラグス) Supported by Intel」についても紹介がありました。日本国内でのゲーム関連情報の発信を強化し、インテルが携わるゲーム関連イベントの情報についても充実させていくとのこと。今回のキックオフイベントに先行する形で、Steam版『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を先行プレイできるイベントや、6月18日にはFPSゲーム『VALORANT』を用いたガレリア協賛イベント「VALORANT Exhibition Match」が実施されました。
インテル® Blue Community Project Kick Off イベント
○会場には非売品のIntel Evo Platform Reference Laptopが
会場にはIntel Evo Platformに準拠する最新ノートPCがずらりと展示。一部モデルは上記「Intel Xe グラフィックス検証プログラム」に適合するゲームが起動しており、なめらかな描画で動作している様子を確認できました。中でも会場で注目を集めていたのは、アメリカのIntel本社から持ってきたというIntel Evo Platformのリファレンスとして開発されたノートPC。市販モデルではなく、性能や機能を追求したプロトタイプということもあり、とても無骨なデザインだった点が印象的でした。
Intel Evo Platformに対応するノートPCがずらり
NVIDIA GeForceを搭載するASUS製ゲーミングノートPCや…
内蔵GPUで格ゲーが動作する展示もありました
これがそのIntel Arc Graphics搭載、Intel Evo Platform準拠のリファレンスデザイン。15.6型より大きかったです