2022年6月13日、あるツイッターユーザーが投稿した写真が、話題となっている。青空の下、見事な花を咲かせる紫陽花(あじさい)を写したものだ。

この写真には、「鹿児島にある紫陽花園があまりにも素敵すぎて帰りたくなかったな」というコメントが添えられている。その気持、よく分かるような気がする。

宵月 絃(@__yoii_to)さんが投稿したツイートには、4000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(6月19日現在)。

ツイッターにはこんな声も寄せられている。

「なんて素敵なあじさい道」
「こんなに綺麗な紫陽花畑見たことないです」
「色とりどりの天然石を散りばめたような道」
「寝袋用意して横になり紫陽花とお星様を見上げて眠りたい気持ちです」

多くのツイッターユーザーに感動をもたらした紫陽花の道は、いったいどこにあるのだろう? Jタウンネット記者は投稿者・宵月 絃さんに詳しい話を聞いてみた。

千と千尋の花の世界?

宵月 絃さんによると、撮影場所は鹿児島県東部・大隅半島中央部にある鹿屋市の「いこいの里園」。6月8日のことだったという。

「晴れだったので紫陽花がきらきらとしていました。人も少なくすれ違うこともほぼなく、花を愛でながらゆっくりと紫陽花を見ることができました。
今年は九州の梅雨入りが遅く雨が足りないこともあり、見頃を迎えた場所であっても咲き方が元気のないと感じるところもありましたが、いこいの里園さんはどれも綺麗に咲き誇っていたのでとても驚きました。山の中なので鳥のさえずりが響き、風の音や紫陽花の揺れる姿、穏やかな時間を感じることができました」(宵月 絃さん)

「いこいの里園」では、4000株以上の紫陽花が山一面に咲き誇り、花を見ながら、ゆっくり小道を散策できる。

「辿り着くまでの道のりは、この先に紫陽花園があるのだろうかと不思議におもったのですが、着いた時に斜面に咲き誇る紫陽花が出迎えてくれた時のときめきはとてもありました。上の方を歩いていく階段は紫陽花に囲まれ、所々に見下ろせる場所があったりと進むたびに楽しくなる場所でした」
「紫陽花の下をしゃがみながらくぐる道もあり、小さなトトロにでもなった気持ちで探検しているようなわくわくもありました。また、上の方には紫陽花の道があり、千と千尋の花の世界に紛れ込んでいる気持ちにもなれ、幸せでした」(宵月 絃さん)

Jタウンネット記者の取材に応じた鹿屋市観光協会によると、「いこいの里園」は個人が運営管理している施設で、入場無料。

園内には、展望所が3か所あり、紫陽花と海が見下ろせる場所もあるという。園内の周遊には、30分ほどかかるそうだ。紫陽花の開花シーズンは6月だが、下旬以降は、花が色褪せてくるかもしれない。

鹿屋市中心部からは、車で約20分かかる。案内看板が設置されているが、途中道が細くなる箇所もあるので、運転には気を付けた方が良い。また駐車場には5〜6台のスペースしかないそうだ。

素敵な紫陽花畑を散策したい人は、なるべくお早めにどうぞ。