ディーン・フジオカ、岩田剛典、新木優子

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 新木優子が12日、六本木のグランドハイアット東京で行われた映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』の完成報告会に出席。共演者の岩田剛典の笑顔を「子犬のよう」と明かす一幕があった。この日はディーン・フジオカ、広末涼子、村上虹郎、佐々木蔵之介、小泉孝太郎、稲森いずみ、椎名桔平も来場した。

 アーサー・コナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズをもとにしたドラマ「シャーロック」の劇場版となる本作。シリーズ最高傑作の呼び名も高い「バスカヴィル家の犬」をモチーフに、犯罪捜査専門のコンサルタント・誉獅子雄(ディーン)と元精神科医・若宮潤一(岩田)のコンビが、不気味な島に住む華麗なる一族の闇に迫る。

 劇場版に登場するキャストが集まったこの日の舞台あいさつ。西谷監督も「これまで観ていただいた方から感想をいただいて一番うれしかったのは『登場人物が全員いい』という意見。みなさんが言ってくださったんですけど、それは監督にとっては一番のご褒美。それがひとりでも多くの方に届けば」と手応えを感じている様子だった。

 本作の撮影を振り返り、登壇者たちは口々に「寒さ」と「犬との共演」が大変だったと語る。まずは新木が「私自身、ビルというワンちゃんがバディだったんですけど、生き物と演技をするのがこんなに大変だとは。うまくいかない時もありましたけど、うまくいった時は(犬と)わかり合えた気がして。なんかニコニコ笑うのが印象的でした」とコメント。

 すかさず司会者から「スマイルといえば岩田さんのキラースマイルですが、比べてみてどうですか?」とムチャぶりされると、新木は「比べられるものではないですが」と前置きしながら「どちらかというと、岩田さんはかわいらしい子犬のようなところがあるので、岩田さんの方が幼くかわいらしく笑う印象だなと。ビルの方が笑う時も豪快でした」と返した。

 さらに村上が「僕もビルとの撮影はかなり大変でした。彼のための再撮影もありましたからね」と振り返ると、広末も「本当に大変でしたね」としみじみ同意。「私と岩ちゃんさんが同じシーンで。どうしても階段をのぼらないといけないんですけど、彼は階段を登ってくれなくて。登ってくれないとシーンがつながらないので、何度もやったのですが、私も岩ちゃんさんもハァハァと息を切らせて。ずっとスタンバっているのですが、いかんせん登ってくれない。酸欠になって、倒れるんじゃないかと思いました」と振り返る。

 岩田も「でも、広末さんが本当に優しくて。少しでもリラックスしてもらうように、ずっとワンちゃんにおやつをあげながら声をかけて。やはりワンちゃんって、大きな声でスタートというと、緊張して動けなくなりますから。芝居が大丈夫でも、ワンちゃんNGがたくさんある。本当に大変でした」としみじみ語った。(取材・文:壬生智裕)

映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』は6月17日より全国公開