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登録車の首位に人気トールワゴン

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

2022年4月の新車販売の車名別ランキングが発表された(自販連/全軽自協調べ)。

【画像】日産アリア ナッパレザーシート車【内装を見る】 全74枚

登録車のランキングは、前月から順位が大きく変動した。


販売台数ランキング上位の定番となるトールワゴン車「トヨタ・ルーミー」がついに登録車の1位に。また、4月は日産アリアが38位にランクインした。    トヨタ/日産

首位に立ったのはトヨタ・ルーミーで、前年同月比8.7%減ながら1万1108台を販売して初のトップにつく。

前月首位のトヨタ・ヤリスは、パーツの供給不足による生産ラインの一時稼働停止が響き、同49.7%減(1万45台)にとどまって第2位に陥落した。

続く第3位には、同24.2%増(9906台)を販売したトヨタ・カローラが前月から1ランクダウンで位置。

また、第4位には同42.1%増(8114台)を達成した日産ノートが前月と同順位で、第5位には同11.6%減ながら6699台を販売したトヨタ・アルファードが前月から2つ順位を上げて入った。

2022年4月 登録車の通称名別順位 トップ10

1位 トヨタ・ルーミー:1万1108台
2位 トヨタ・ヤリス:1万45台
3位 トヨタ・カローラ:9906台
4位 日産ノート:8114台
5位 トヨタ・アルファード:6699台
6位 トヨタ・ライズ:6343台
7位 トヨタ・ノア:5697台
8位 ホンダ・フリード:5605台
9位 トヨタ・ヴォクシー:4707台
10位 トヨタ・ハリアー:4325台

新型車の動きを見ていこう。

日産アリア 今後の動向は?

本年1月にフルモデルチェンジしたトヨタ・ノアは、前年同月比53.9%増(5697台)を登録して第7位に。

昨年12月に一部改良モデルを発表したスバル・インプレッサは、同15.0%増(2696台)を達成して第17位に位置。


日産アリアB6(2WD)の内装。ブルーグレーのナッパレザー・シートをOP設定している。    宮澤佳久

また、昨年10月に新型に移行したGR86は1761台を販売して第22位に、昨年11月に一部改良でハイブリッドモデルを追加したダイハツ・ロッキーは同26.4%増(1610台)を記録して第24位に。

昨年8月に大幅改良を果たしたスバル・フォレスターは同54.0%増(1568台)を成し遂げて第25位に、昨年12月に一部改良モデルを発売したマツダCX-5は同59.0%増(1563台)を売り上げて第26位にランクインする。

さらに、昨年12月に新型のPHEVモデルを発売した三菱アウトランダーは同643.2%増(825台)を達成して第33位に。

3月より限定モデルのB6リミテッドの納車を開始した日産アリアは789台を販売して第38位に入った。

日産アリアは5月12日より通常モデルのB6・2WDを発売するので、来月以降、販売台数はさらに伸びていくと予想される。

軽自動車ランキングについては、スーパーハイトワゴンがトップ3を占める。

4月の軽 Nボックスが独走

4月の軽の首位に立ったのは、唯一1万台オーバーで、かつ第2位の倍以上の販売台数(前年同月比7.7%減の1万5450台)を達成したホンダNボックスで、6か月連続でのトップに輝く。

続く第2位には、生産調整の影響で同29.6%減ながら7600台を記録したスズキ・スペーシアが1ランクアップで位置。


こちらは昨年末に改良新型となったホンダNボックスに採用される電動パーキングブレーキ。全車速対応のACCを手に入れ、王者はますます商品力を高めた。    ホンダ

第3位には、やはり生産調整の影響で同23.2%減となったものの7270台を登録したダイハツ・タントが1つ順位を上げて入った。

一方、前月第2位の日産ルークスは、同10.3%減の5093台にとどまって7ランクダウンの第9位に陥落した。

2022年4月 軽自動車の通称名別順位 トップ10

1位 ホンダNボックス:1万5450台
2位 スズキ・スペーシア:7600台
3位 ダイハツ・タント:7270台
4位 ダイハツ・ムーヴ:7116台
5位 スズキ・ハスラー:6690台
6位 ダイハツ・ミラ:6120台
7位 スズキ・アルト:5315台
8位 スズキ・ワゴンR:5160台
9位 日産ルークス:5093台
10位 ダイハツ・タフト:4732台

注目モデルの成績に触れていこう。

ミラ、ワゴンRに根強さ

エコなハッチバックモデルとして根強い人気のダイハツ・ミラは、前年同月比11.0%増(6120台)を成し遂げて第6位にランクイン。

新バージョンのスマイルが販売を牽引するスズキ・ワゴンRは、同6.0%増(5160台)を記録して第8位に入る。


ダイハツ・ミラ・シリーズの「トコット」。昨年9月の一部改良では全グレードにオートライトを標準化。外装色にレイクブルーメタリックが追加された。    ダイハツ

また、ホンダS660の生産終了によって軽自動車唯一の2シータースポーツとなったダイハツ・コペンは同47.8%増(362台)、兄弟車のトヨタ・コペンは同45.1%増(193台)を達成。

昨年12月より全ての法人や個人ユーザーも対象にして販売を開始したトヨタC+podは、同1084.6%増(154台)を売り上げた。

さらに、商用車のカテゴリーでは昨年12月に全面改良を実施したダイハツ・ハイゼットカーゴが同30.3%増の7425台を達成している。

なお、登録車と軽自動車を合わせた4月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが4か月連続での首位に立ち、以降はトヨタ・ルーミー、トヨタ・ヤリス、トヨタ・カローラ、日産ノートの順で続く。

前月および前々月と同じく、登録車がトップ5のうちの4モデルを占める“登高軽低”の傾向が続いた。