Appleが2022年第2四半期の業績を発表、1〜3月の売上としては過去最高&iPhone・Mac・サービスのほぼすべてで売上増を記録
2022年4月28日、Appleが2022年会計年度第2四半期(1〜3月)の業績を発表しました。同期におけるAppleの売上高は前年同期比で9%増の973億ドル(約12兆7000億円)となっており、第2四半期における売上高としては過去最高を記録しています。
Apple Reports Second Quarter Results - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2022/04/apple-reports-second-quarter-results/
https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/04/apple-reports-second-quarter-results/
Apple has made nearly $100 billion so far this year | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2022/04/apple-has-made-nearly-100-billion-so-far-this-year/
Apple has another record-breaking quarter, reporting $97.28B in revenue for Q2 2022 | AppleInsider
https://appleinsider.com/articles/22/04/28/apple-has-another-record-breaking-quarter-reporting-9728-in-revenue-for-q2-2022
2022年会計年度第2四半期のAppleの総売上高は前年同期比で9%増の973億ドル、純利益は250億ドル(約3兆3000億円)、希薄化後の1株当たりの利益は1.52ドル(約200円)となります。Appleはほぼすべての製品ラインで大幅な売上の伸びをみせていますが、iPadのみ前年同期比で売上が減少しました。
Appleの売上は5つのカテゴリに分けられており、それぞの内訳は以下の通り。
iPhone:前年同期比5.5%増の505億7000万ドル(約6兆5900億円)
サービス:前年同期比17.28%増の198億2000万ドル(約2兆5800億円)
Mac:前年同期比14.73%増の104億3000万ドル(約1兆3600億円)
その他製品:前年同期比12.37%増の88億2000万ドル(約1兆1500億円)
iPad:前年同期比1.92%減の76億5000万ドル(約9960億円)
なお、サービスにはiCloudやApp Store、Apple Card、Apple Musicなどの売上が含まれており、その他製品にはApple WarchやAirPods、さらにほかのカテゴリには含まれない製品の売上が含まれます。
Appleのティム・クックCEOは2022年第2四半期の業績について、「当四半期の記録的な業績は、常にイノベーションに力を注ぎ、世界最高の製品とサービスを生み出すAppleの能力を証明するものです。お客様から新製品に対する大きな反響をいただいていること、また、私たちが2030年までにサプライチェーンと製品全体でカーボンニュートラルを達成するという目標に近づいていることを大変うれしく思っています。これまで通り、私たちが生み出す製品と後世に残すもの、どちらにおいても世界に良い影響を与える力となるよう取り組んでまいります」と述べています。
また、今四半期の売上増加において強力な推進力となった要素として、iPhoneでは「AndroidからiPhoneに乗り換えたユーザー」を、Macでは「M1チップファミリー」をクックCEOは挙げています。なお、クックCEOはiPadの売上が前年同期比で減少した理由について、「製造ラインの制限に直面している」と述べました。
これに加えて、Appleの取締役会は900億ドル(約11兆7000億円)の自社株買いを行うと発表しています。CNBCの報道によると、Appleは2021年に自社株買いを行った際に883億ドル(約11超5000億円)を費やしているそうなので、これを上回る金額を投じるということになります。
なお、Appleは新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以降次の四半期の業績予測を出していません。