柏原明日架は最終戦すべりこみで、なんとかシード権を死守(撮影:佐々木啓)

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常に真剣勝負に身を置き、戦いを続けるゴルファーたち。過酷な環境でクラブを振っているからこそ出る力強い名言、ウィットに富んだジョーク、そしてちょっぴり天然な迷言たちがある。そんな“ゴルファーのことば”を紹介。今回は崖っぷちから這い上がろうとするなかでの小粋なジョーク。
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「最初からやっておけよ(笑)」
シード権獲得がかかる最後の試合、2021年「大王製紙エリールレディスオープン」で柏原明日架が嘆いたひとこと。
19年シーズンは2勝を挙げながらも、統合となった20-21年は調子が振るわず、前週の「伊藤園レディス」終了時点で賞金ランキング54位、メルセデスランキング61位とシード権圏外。崖っぷちで愛媛決戦を迎えた。
しかし最後の戦いを迎えてようやく目が覚める。運命の一戦は、初日にボギーなしの7バーディを奪って首位タイで発進。これには思わず「最初からやっておけよ(笑)」と自身に呆れているかような活を入れる言葉が飛び出すとともに、笑顔を見せた。
勢いそのまま4日間優勝争いを演じ、シーズン自己最高位となる2位タイでフィニッシュ。賞金ランキングとメルセデスランキングをともに46位に上げ、50位内になんとか滑り込み。15年から守り続けるシード権を死守した。
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