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コンパクトカー/SUV トヨタを牽引

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

2022年1月の新車販売の車名別ランキングが発表された(自販連/全軽自協調べ)。

【画像】ダイハツ・ハイゼット/新型アトレー【商用でヒット中】 全73枚

1月の登録車については、新型車や定番モデルが販売上位を占める。


2022年1月の新車販売で、登録車のトップ5をトヨタが独占した。

首位に立ったのはトヨタ・ヤリスで、前年同月比1.9%減ながら1万8169台を販売。2か月連続でのトップにつく。

続く第2位には、SUVモデルのカローラ・クロスの販売が好調なトヨタ・カローラが、同63.0%増(1万2671台)を達成し、前月と同位に位置。

第3位には定番ハイトワゴンのトヨタ・ルーミーが、同2.1%減(1万712台)を成し遂げて入った。

また、第4位には昨年7月に全面改良して第2世代に移行したトヨタ・アクアが、同225.0%増(9857台)で続く。

第5位には昨年11月にハイブリッドモデルを追加設定したトヨタ・ライズが、同21.6%増(8494台)でランクインした。

一方、トップ10には日産のノートが8374台の第6位、セレナが4713台の第8位。

ホンダのフリードが4838台の第7位、ヴェゼルが4294台の第10位と、それぞれのブランドが2車種ずつランク入りして健闘した。

注目モデルの販売成績を見ていこう。

新型アウトランダー、アウトバックは?

昨年12月に一部改良モデルを発売したマツダCX-5は、同9.7%増(2235台)を達成して第20位に。

昨年12月に新型のPHEVモデルを発売した三菱アウトランダーは、同1015.0%増(2085台)を成し遂げて第22位にランクイン。


三菱アウトランダー

また、昨年10月に新型に移行したGR86は1554台を販売して第31位に。昨年10月に全面改良したスバル・レガシィ・アウトバックは、同799.4%増(1466台)を記録して第32位に入る。

さらに、昨年11月に全面改良したレクサスNX350hは、1200台を販売して第35位に。

本年1月に一部改良を図ったマツダ・ロードスターは、同114.9%増(1122台)を記録して第38位に入った。

2022年1月 乗用車ブランド通称名別順位 トップ10

1位 トヨタ・ヤリス:1万8169台
2位 トヨタ・カローラ:1万2671台
3位 トヨタ・ルーミー:1万712台
4位 トヨタ・アクア:9857台
5位 トヨタ・ライズ:8494台
6位 日産ノート:8374台
7位 ホンダ・フリード:4838台
8位 日産セレナ:4713台
9位 トヨタ・アルファード:4641台
10位 ホンダ・ヴェゼル:4294台

1月の軽自動車に関しては、前月と同様にスーパーハイトワゴンのトップ3独占が崩れる。

1月の「軽」 生産調整・停止が響く

軽自動車の首位に立ったのは、前年同月比17.4%増(1万9215台)を記録したホンダNボックスで、3か月連続でのトップに輝く。

続く第2位には、昨年9月に一部改良を図ったダイハツ・タントが、同32.3%減ながら7988台を販売して前月と同位に位置。


日産ルークス

そして第3位には、キャンバスモデルの受注が堅調なダイハツ・ムーヴが、同10.9%減(7876台)を記録して入った。

また、第4位には昨年9月に追加設定した新バージョンのスマイルのセールスが好調なスズキ・ワゴンRが、同23.7%増(5920台)を達成してランクインする。

一方、生産調整の影響が大きかったスズキ・スペーシアは同57.6%減(5513台)。

エアバッグ性能の不具合により生産および出荷を停止した日産ルークスは3台。

同じくエアバッグ性能の不具合により生産および出荷を停止したeKスペース/eKクロススペースを含む三菱eKは、同30.0%減(1807台)と、販売台数を大きく落とした。

2022年1月 軽四輪車 通称名別 新車販売 トップ10

1位 ホンダNボックス:1万9215台
2位 ダイハツ・タント:7988台
3位 ダイハツ・ムーヴ:7876台
4位 スズキ・ワゴンR:5920台
5位 スズキ・スペーシア:5513台
6位 スズキ・アルト:5277台
7位 日産デイズ:5161台
8位 スズキ・ハスラー:4673台
9位 ダイハツ・タフト:4578台
10位 ダイハツ・ミラ:4460台

話題のニューモデルの動向に触れていこう。

新ハイゼット 予想超えの伸び

昨年10月に一部仕様変更を行ったスズキ・ジムニーは、生産調整の影響もあって前年同月比5.9%減(3656台)を記録。

本年3月での生産終了前に「α」「β」の2タイプの追加生産を実施するホンダS660は、同187.4%増(641台)を販売する。


ダイハツ・ハイゼット・トラック・ジャンボ・エクストラ

また、昨年12月より全ての法人や個人ユーザーも対象にして販売を開始したトヨタC+podは、前月より22台多い101台の登録を成し遂げた。

一方、商用車のカテゴリーでは、昨年12月に全面改良を実施したダイハツ・ハイゼット・カーゴが同33.8%増(6517台)、同時期に一部改良を図ったダイハツ・ハイゼット・トラックが同6.0%増(6693台)を記録。

ハイゼット・カーゴは発売1か月で月販目標5700台の約2.3倍となる約1万3000台、ハイゼット・トラックは同6000台の約3.5倍となる約2万1000台の受注を獲得しているので、今後も販売成績の伸びは続くことが予想される。

なお、登録車と軽自動車を合わせた1月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが2か月ぶりの首位に立ち、前月トップのトヨタ・ヤリスは第2位にダウン。

以降はトヨタ・カローラ、トヨタ・ルーミー、トヨタ・アクアの順で続き、登録車がトップ5のうちの4モデルを占める“登高軽低”の結果となった。