入っても違反じゃないなら何のためにある? 道路の「ゼブラゾーン」ってそもそも何
この記事をまとめると
■道路にある斜めの白線が引かれたエリアはゼブラゾーン(導流帯)と呼ばれる
■ゼブラゾーンには進入禁止の規定はない
■駐停車は違反になる可能性が高い
進入禁止の規定はない
道路上にはさまざまな表示がされていて、しっかりと把握して守らないとかなり危険な場合もある。当然、取り締まりの対象になることも多い。車線表示というのはとくに重要で、白、黄色、さらに実線、破線など複雑である。そのなかで、今ひとつわからないのが、ゼブラゾーンと呼ばれる部分だ。その名の通り、斜線が引いてあるエリアで、位置も路肩側だったり、センターライン側だったりとさまざま。
とりあえず、雰囲気として感じるのは、入ってはダメなんだろうな、ということ。ただ、黄線のように違反という話は聞いたことないので混乱してしまう。じつはこのゼブラゾーンは導流帯と呼ばれるもので、法律的には標識などと似たような扱いで設置は合法としているが、進入禁止の規定はない。設置目的としては路肩をわざわざ拡張せずに同じ効果を狙っているといった感じだ。
また高速道路の分岐などの手前にもゼブラゾーンがあって、こちらは事故や故障が発生した場合の安全地帯や前方に障害物があることを示すもの。目立つように斜線にしていて、道路標識の一種と言っていい。
いずれにしても進入禁止の規定がないということは走行してもかまわないし、駐停車も可能ではある。ただ導流帯については設置場所が交差点の手前が多くて、ゼブラゾーンに関わらず、違反になる可能性は高いので注意したい。
ゼブラになっていて似たような感じなのが黄色で囲まれた部分。これはゼブラ部分への進入は禁止で、入り込むと当然、違反となる。ちなみに一般的なゼブラゾーンでも警察によって注意されることもあるし、事故の場合、過失割合が高くなるのが通例だ。
また、車線の真ん中にも斜線が入ったスペースを見かけるが、こちらは教習所でも習ったように停止禁止の表示で、警察署や消防署など緊急車両が出動するときや反対車線へ右折で出る際の妨げにならないように設置されている。