【年末年始の整理整頓に】1人暮らしの収納・ 片付けワンポイントアドバイス
1人暮らしの場合、「必要最低限の広さがあればいい」と考える人が多いのではないでしょうか。なかには、寝に帰るだけの場所になっているというケースも少なくないでしょう。また、収納スペースが狭いために部屋が片付かないという問題もあります。狭い収納スペースを有効的に活用するにはどうすればよいのでしょうか。1人暮らしの収納について考えてみましょう。
1人暮らしの収納メソッド
1人暮らしをしている人は、ワンルームや1Kなどの部屋に住んでいる傾向にあります。ここで問題になるのが、収納スペースの狭さです。収納の方法はどうすればよいのでしょうか。
まずはモノの整理と分類から
世の中では、数多くの収納テクニックが紹介されています。一方で、どれほど収納テクニックを駆使しても、収納のキャパシティをオーバーするモノは入らないことも事実です。
ここで重要なのは「本当にそのモノが必要かどうか」を見極めることです。「いつか使うかも」「もったいない」と考え出すとキリがありません。まずは「1年間使わなかったモノは処分する」「自分の好みでないモノは処分する」など、自分なりの基準を明確に決めましょう。
基準が決まったら、あとは基準を満たすモノだけをピックアップして、その他のモノは処分します。洋服、電化製品、小物、書籍などを地域のルールに従って処分しましょう。モノによっては業者などが買い取ってくれることもあります。処分に困ったら、買取業者に相談してみましょう。
モノを出し入れしやすい場所に収納する
収納スペースには、モノを出し入れしやすい「ゴールデンゾーン」と呼ばれる箇所があります。一般的には、立った状態でモノを出し入れできる、腰から上の目線の位置を指します。たとえば、押し入れの上段下部などです。人によっては、空間を圧迫したくないなどの理由で、収納家具を高さの低いものに統一しているケースもあります。その場合は、最も出し入れしやすい棚や引き出しをゴールデンゾーンと考えて問題ありません。
ゴールデンゾーンを有効活用するためには、日常生活でよく使うモノを吟味することが大切です。リビングであればティッシュ、洗面所周りであれば洗濯洗剤などがこれにあたります。基本的には、1日に1回は使うモノをゴールデンゾーンに配置すると、生活しやすくなるでしょう。
収納アイテムの購入はよく吟味してから
「収納スペースが足りない」と感じたとき、安易に収納アイテムを購入することは避けましょう。便利な収納アイテムはたくさん売られているものの、収納アイテムそのものが場所をとってしまいます。また、サイズや使い勝手をよく確認してから購入するのも大切です。
たとえば、便利なアイテムとしてポピュラーな突っ張り棒も、長さが合わない、耐荷重量オーバーで落ちてしまうとなれば、本来の役割を果たしてくれません。また、モノを吊るしたら生活スペースが狭くなったという例もあります。モノの量を、収納アイテムを買わなくて済むほどに減らすのも有効です。
「見せる収納」を採り入れる
クローゼットや押し入れがないなど、絶対的に収納スペースが限られている部屋では、自分で収納スペースをつくる必要があります。しかし、すべてのモノを収納すると生活スペースが圧迫され、快適性が損なわれる可能性も否めません。
このようなケースでは、「見せる収納」を検討しましょう。たとえば、食器棚を置くスペースがない部屋なら、本棚を活用します。本棚の下部に本を収納し、上部の段に食器を置けば、食器棚は必要ありません。モノはすでに吟味されているため、インテリアとしての役目も果たしてくれます。一方で、地震などの揺れや振動リスクを考えたうえで実践することが大切です。
洋服の収納方法
ここからは、生活のシーンや場所における収納方法のワンポイントアドバイスを紹介します。できる範囲で実践して、自分の生活に合う収納方法を見つけましょう。
スリムなハンガーを使う
洋服はかさばりやすいため、備え付けのクローゼットだけでは収納スペースが足りないと感じることがあります。この問題は、スリムなハンガーを使うことで改善されることがあります。ハンガー自体に幅があると、どうしても収納力は落ちてしまいます。ステンレス製などのスリムでも丈夫なハンガーに切り替えてみましょう。
また、マフラーやボトムス、ネクタイなどは、一般的なハンガーにかけると型崩れの原因になります。専用ハンガーを使って、適切に収納しましょう。
吊り下げ式の収納ホルダーを使う
インナーやTシャツ、ニット類は、たたんで吊り下げ式のホルダーに収納しましょう。つい洗濯した際に干したハンガーのままクローゼットに移動しがちですが、これらの衣類はたたんで収納したほうが型崩れしにくく、使う際にも便利です。たたんで収納すると聞くと面倒なイメージがあるかもしれませんが、たたむだけでかなりコンパクトになるので、多少時間をかけてもたたんで収納することをおすすめします。
ドア裏に小物を収納する
クローゼットのドアにフックを取り付けると、ドアの裏でバッグや帽子などの小物を引っ掛けて収納するスペースとして活用できることがあります。普段は使わないデッドスペースもくまなく活用することで、収納力が大幅に向上します。また、折りたたみ式ドアのクローゼットでは開閉の邪魔にならないよう、事前にシミュレーションしてみましょう。
キッチンの収納方法
シンク下は高さを活かす収納
鍋類はキッチンのなかでも収納の仕方に悩むアイテムです。かさばりやすいうえに、ただ重ねるだけでは取り出すときに大変になります。鍋類の収納に適した場所はシンク下です。シンク下は最もコンロに近く、かつ広いスペースを確保できます。一方で、間仕切りなどはないケースが多いため、100円ショップなどで購入し、活用しましょう。
引き出しはケースを使って収納
調理台の下に配置されている引き出しは、フォークやスプーンなどのカトラリーを収納するのに適しています。しかし、無造作に収納すると、使うときに必要なカトラリーをいちいち探さなければなりません。カトラリーケースを使用して種類別に分ける、滑らないシートを敷いて所定の位置に並べるなど工夫することで、引き出しの使い勝手が向上します。
リビングの収納方法
小物は箱にまとめる
「リビングがどうしても散らかってしまう」というケースでは、小物の置き場所が定まっていないことが多くあります。テーブルやテレビ台、キャビネットなど、小物が分散されて置かれていると散らかっているように見えます。生活していれば、必ず小物類はたまっていくものです。すぐに処分できない小物は、一時的な置き場として箱やカゴにまとめておきましょう。
配線はケーブルボックスで隠す
家電やデジタル機器を使うにあたって問題となるのが配線コードの収納です。テレビやWi-Fiなどの配線コードは、リビングの見た目が悪くなるだけでなく、つまずいて怪我をするおそれもあるため、すっきりとさせておきたいものです。
こんなときは、ケーブルボックスを活用しましょう。ケーブルボックスとはコード類やケーブル、電源タップなどをまとめて収納するボックスです。部屋がすっきり片付くだけでなく、スマホやタブレットを充電する際のスタンドになるなどの実用的なアイテムもあります。
まとめ
1人暮らしは「誰に見せるわけでもない」という認識から、片付けや収納が後回しになりがちです。日々、忙しく働いているなかで、片付ける時間がないという人もいるでしょう。しかし、片付いていない部屋は居心地が悪く、懸命に働いた自分を癒す場にさえなりません。「汚部屋」になる前に、ここで紹介した片付けを実践し、すっきりとした部屋ですがすがしい生活を送りましょう。