原告以外の「黒い雨」被害者の救済へ向け国は県と広島市に新たな認定基準の骨子案を示しました。

「黒い雨」をめぐっては原告全員を被爆者と認める高裁判決を受けて、国は原告以外にも被爆者手帳を交付するため従来の審査基準を改定し、来年4月からの運用を目指しています。

国が示した新たな認定基準の骨子案によりますと、これまで県と市は白内障など11の病気について認定要件から外すよう求めてきましたが、残されたままだということです。

一方、白内障については手術歴があれば、要件を満たすという新しい案が示されました。

県 被爆者支援課 二井秀樹課長「基本的にはこれまで求めてきた要件に入れないでほしいは今も変わっていない」

国は骨子案に対し県と市に27日までに回答するよう求めています。