デートから飲み会まで、使い勝手のいいレストランがたくさん集う街・恵比寿。

そんな恵比寿の地下に、看板のない完全な隠れ家の新店がオープンした。

フレンチ一筋、特に“ソース”を極めたシェフが腕を振るう、美麗な料理の数々。

今回は、自慢のソースを堪能できる美しきフレンチを紹介する。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


ゲストは1日1組限定!“ソース”を堪能する至福のコース

メインの「小形牧場牛フィレ肉ロースト ソースボルドレーズ」。トリプルコンソメにフォン・ド・ヴォーやグラス・ド・ヴィヤンドといった肉の旨味を重ねたソースが牛肉を引き立てる。料理はすべて16,500円コースの一例


正統派フランス料理の要ともいえるのが、手をかけた艶やかな“ソース”。それにフォーカスしたレストランが、この秋恵比寿に誕生した。

カウンターで腕を振るうシェフの郡司一磨氏は、神楽坂『ラ・トゥーエル』、銀座『エスキス』などの名店で研鑽を積み、“美食の街”と謳われるフランス・リヨンでの修業経験も持つフレンチ一筋の人物。

彼が恵比寿に開いた新店が、ここ『Saucer(ソーセ)』だ。




バターだけでなく、自家製パンにもソースを添えるのは『Saucer(ソーセ)』ならでは。

写真はポルチーニソースで、季節によって変わる。



毛蟹のほぐし身やエストラゴン、松の実などにピマンデスプレッドでアクセントをつけた「湯葉で巻いた毛蟹のフリット ワタリガニのアメリケーヌソース」。甲殻類の風味が凝縮されたアメリケーヌソースで


シェフの郡司さんはキャリアの中で、厨房のソース担当責任者=「ソーシエ」を務めたことがあり、この店では自慢のソースを通じて、自身の味を表現している。

さまざまなソースのベースとなるトリプルコンソメは、3日間で3つの工程を経てようやく完成する黄金色のスープ。

澄んだ中にも深い旨みのあるコンソメを駆使し、それに合わせる味のベースやバターも料理ごとに使い分けて、食材の魅力を引き出して凝縮させた美しいソースへと仕上げている。




『Saucer』の店内は、照明をぐっと抑えてシックな雰囲気。カウンター席もテーブルも、ゆったりとした贅沢な配置で心置きなくくつろげる。

壁面には、優しいタッチの現代作家の作品が飾られている。




店は、恵比寿駅西口から渋谷方向に徒歩7分ほどのところにあるマンションの地下に、ひっそりと佇んでいる。

看板はなくインターフォンで来訪を告げる、完全な隠れ家だ。



フレンチ一筋のシェフが魅せる、ソースと食材の美しきマリアージュ。

ゆったりとした店内でいただく自慢のソースは、味わった人たちを必ず虜にするだろう。

めくるめくコースを味わえるのは、1日1組のみ。近々紹介制に移行するので、早めの予約がベターだ。

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