Engadgetでは年末年始にかけて、おすすめのガジェットやサービスを紹介するベストバイ2021企画を展開しています。以降からライターのNobuyoshi Koderaさんの記事を再掲してお届けします。

3月23日から、KDDIの新料金体系「povo」の提供が開始されました。

筆者宅は家族全員auでiPhoneという状況なのですが、以前はほとんど家にこもりっきりだったので、auのピタットプランで毎月1GBも使わないという日々が続いていました。しかし昨今はあえて外で仕事するようにしているため、筆者だけモバイル回線の利用率が高まっています。

従来のピタットプランは1GBごとに階段式に料金が上がるスタイルでしたが、5GBを超えると20GBまでは定額になるというヤケクソみたいなプランでした。それならいっそのこと5GBを超えてしまった方がマシではあるんですが、20GBで月額2480円ならそちらの方がお得です。

auピタットプランの料金

おそらく開始直後はサイトも混雑すると思い、23日の夜10時半ごろにトライしてみましたが、非常にスムーズに終わりました。ここではauからpovoへの乗り換え手順をご覧いただきます。

まずpovo公式サイトの「ご利用手続きはこちら」をクリックすると、新規契約、他社およびUQ mobileからの乗り換え、auからの乗り換えの3択が出てきます。注意点としては、auからの乗り換え以外は、手続き完了に数日かかる場合があるようです。一方auからの乗り換えでは、夜間に申し込みした場合は翌朝から利用開始というだけで、すぐに変更できるようです。

3つの選択肢から該当するコースを選ぶ

今回はauからの乗り換えなので、一番右をクリック。するとこれからの手続きフローの説明画面になります。サイトの説明によれば、au IDでログインすると、契約情報がpovoに引き継がれると書いてあります。ログイン前は情報を引き継いでないなら、povoの契約前にpovoのサイトにau IDでログインできる事自体変な気がしますが、ログイン認証はau側で行い、認証された時点でpovoに契約情報が引き渡される、という立て付けになっているようです。

手続きフローを確認

またサイトの注意書きにもありますが、iPhone7Plus以前からiPhone SE第一世代までの端末では、4月から受付開始だそうです。旧端末で利用を考えていらっしゃる方は、今しばらくお待ちください。

先へ進みますと、さらに注意書きが表示されます。上記旧端末ではau ICカード、要するにSIMカードの交換が必要になるようですね。ということは、iPhone 7 Plusより新しいモデルではSIMの交換などは不要ということでもあります。

移行時の注意点を確認

また事前に変更・廃止等が必要なサービスにご加入の方は、一旦この画面で引き返し、該当のお手続きしましょう。画面右下には「チャットで質問」のタブも見えますので、細かい相談はチャットでできるようです。

先へ進むと、案の定auのログイン画面に飛ばされます。

ユーザー認証はauの画面に飛ばされる

認証されると、ようやくpovoの申し込み画面へたどり着けます。povoといえばトッピング方式が話題ですが、ここでは通話に関するトッピングのみ選択できます。データ使い放題系のトッピングは、専用アプリで申し込めば即日利用可能になるだけですので、ここでは選択できません。

加入選択と通話のトッピングを選択

先へ進むと、申し込みにあたっての確認事項が表示されます。それぞれ中身はPDFになっており、一番上は利用規約を噛み砕いた説明なので、15ページもある大作です。2番目と3番目は通信時の免責事項なので、3行で終わります。それPDFにする必要ある? というレベルの短さです。

3つの内容に同意する必要がある

3つに同意して先へ進むと、キャリアメールなど移行によって使えなくなるサービスの注意事項があります。こちらも忘れず確認しておきましょう。

提供されないサービスも確認しておく

あともう少しです。先へ進むと、契約内容をどうやって確認するのかの選択画面になります。サイトか郵送かの2択です。

契約内容の確認方法を選択

このページで「プラン変更を申し込む」をクリックすれば、申し込み完了です。

申し込み完了画面

以上が乗り換えフローになります。auからの乗り換えの場合、SIMはそのままで、eSIMへの変更もありません。MNPの手続きが必要かもと言われていましたが、auからpovoへの乗り換えでは必要ありませんでした。そもそもau ID自体が電話番号であり、povoへのログインもau IDで行いますので、これが変わったらログインもままならなくなります。

申し込んだのは夜間でしたので、申し込み直後にpovoアプリにログインしても利用できませんでした。翌朝ログインしたら、早速使えるようになってました。データのトッピングはこのアプリからちょいちょいとやればすぐ使えるようです。

povoアプリの契約確認画面。夜に申し込むと、すぐには切り替わらない

翌朝には無事開通

手続き的にはほぼ一本道で、auからの乗り換えは超簡単になるよう設計されていました。家族割のカウントから外れる(夏までの契約であればキャンペーンで家族割カウント対象に入る)、キャリアメールが使えなくなるといったあたりが実用上のデメリットではありますが、そこはあまり困らない、とにかくデータ容量が欲しいというauユーザーの方は、乗り換えてみるのも悪くないと思います。

関連
ついに提供開始、KDDI新料金「povo」注意点まとめ 20GBが月2480円