北京オリンピックまであと2カ月。

スノーボードアルペン竹内智香選手は自身6度目のオリンピック出場を目指しています。

2014年、自身4度目のオリンピック挑戦となったソチ大会。

スノーボードで日本女子初の銀メダルを獲得すると、4年後の平昌オリンピックでも5位入賞。

長年日本スノーボード界をけん引してきましたが、2018年休養のため競技の第一線から離れることを決めました。

竹内智香選手「平昌五輪が終わった後は、楽しい思い出よりも苦しい思い出のほうがよみがえってくる時が多くて、もう一回その世界に足を踏み入れる勇気がないというのが正直なところだった」

約2年半の休養期間中、子どもたちのスキー教室などこれまでできなかった社会貢献活動に積極的に取り組みました。

そのまま競技を引退することも考えたといいます。しかし新型コロナの感染拡大により行動が制限されたことで心境に大きな変化が起きました。

竹内智香選手「離れる時間やいろんなことを経験して自分と向き合う時間など本当にいいタイミングで、このコロナの状況は決していいことではないが私にとっては向き合うための必然的な時間であったと思うし、そういったいろんなことの組み合わせでもう一度競技に戻ろうと決めました」

去年8月、本格的に競技に復帰。37歳で迎えた2月の世界大会で3位に輝くなど完全復活を果たしました。

来年の北京大会に出場すれば冬季オリンピック日本人女性史上最多となる6度目。

今回は金メダルを目標にしてきた過去の大会とは違った気持ちで臨みます。

竹内智香選手「今は金メダルを目指しますという言葉が自分の中にしっくりこないというか正しくはなくて、ちょっと競技から離れてリフレッシュしたからこそ今あるスノーボードの楽しさがあるので、この楽しさを楽しみつつその後にある結果を楽しみに待ちたい」