S660が奇跡の再生産! プレミア価格は一過性だが「購入を迷っている」なら「参戦すべき」理由
この記事をまとめると
■ホンダS660の生産終了が発表され、最終モデルはすぐに完売となった
■しかしその後、追加販売がアナウンスされた
■買っておくべきか否かについて解説する
「モデューロX」の購入は叶わない
今年3月に2022年3月をもって生産終了がアナウンスされた、ホンダの軽スポーツのS660。このニュースによって背中を押された多くのユーザーが販売店に駆け込んだ結果、発表からおよそ2週間で生産終了までの予定生産台数がすべて完売となったというニュースは記憶に新しいところ。
メーカーも予想を上まわる勢いで完売となってしまったため、購入したくても間に合わなかったユーザーも多かった現状を鑑み、ホンダは11月に650台の追加販売をアナウンスしたのだ。
ただ、このうち600台は3月の時点で商談中だったにもかかわらず、完売ということで購入できなかったユーザーが対象となっており、残りの50台を抽選販売という形で一般に販売するという形となっている。
そのため、非常に狭き門となるワケだが、果たして気になるユーザーはこのチャンスに行動を起こした方がいいのだろうか?
そもそも今回限定で再生産されるのは、S660の「α」と「β」という通常グレードのみで、「モデューロX」や最後の特別仕様車である「モデューロX バージョンZ」は対象とならない。
そのため、何がなんでもモデューロX系でないとダメ! と考えるユーザーはオススメできないが、純粋にS660が欲しいと考える人であれば、とりあえず抽選の申し込みをしてみることをオススメしたい。
中古車市場では高値安定となっている
その理由として、第一に「定価で買えること」が挙げられる。瞬く間に完売してしまったS660は、現在中古車市場で高値安定となっており、新車価格を超えるプライスをつけられたものも珍しくない。
しかし、再販されるS660は3月当時の価格のままであるから、当たり前ではあるが適正な価格で購入することができるのだ。
また当然ながら新車であるから、ボディカラーやメーカーオプションも選ぶことができる(グレードとトランスミッションは抽選申し込み時に決めなければならない)。そのため、装備に妥協する必要もないのである。
維持費においても大排気量のスポーツカーとは異なり、軽自動車であるS660の維持費は知れたもの。そして、万が一生活スタイルが一変してS660が不要となってしまった場合でも、この手の車両は価値の下落幅が小さく、トータルの持ち出しは少なくて済むハズ。
今のようなプレミア価格は一過性のもので、今後も続くとは思えないため、転売を目論んでいる人にはオススメできない再販S660だが、どうしても欲しいと考えている人はまず抽選の申し込みをしてみることをオススメする。
購入に至らなくても、権利が別のユーザーに移るだけなので、「当選してから支払いなどは考える」というスタンスでも遅くはないだろう。