3人暮らしの家庭の生活費は、1ヶ月でどれくらいかかるのか、気になる人もいますよね。一般的な3人暮らしの家庭の食費や水道代、電気代、ガス代などの生活費の平均を把握すれば、自分達の家計管理や節約に役立てることができます。この記事では、3人暮らしの世帯の生活費や節約方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

3人暮らしにかかる生活費

3人暮らしにかかる生活費は、どれくらいなのでしょうか。2020年の総務省「家計調査」(会計収支編)によると、2020年の3人暮らしの消費支出(家賃除く)は以下のようになっており、1ヶ月あたりの生活費の平均は約26万6,700円です。

※小数点は切り捨て

ちなみに、同じ「家計調査」で4人家族の生活費を調べると、平均は約30万円です。3人家族と4人家族では、1ヶ月あたりの生活費が約3万3,000円違うことがわかります。

食費

3人暮らしの家庭の食費は以下のとおりです。

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食費は季節によって変動があり、特に年末は、クリスマスや正月などのイベントが重なるため他の時期に比べて割高になりがちです。ただし、この数字はあくまでも目安であり、外食の回数や子どもの年齢によっても食費は異なります。

水道代

3人暮らしの水道代の平均は、以下のとおりです。

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水道代は地域によって基本料金が異なるため、どうしても平均より高くなるケースも多くあります。

ただし、水道代が月1万円を超えるような場合は、使い過ぎかもしれません。洗濯の回数を減らす、水をだしっぱなしにしないなどして、水道費を減らす努力をしましょう。

電気代

3人暮らしの電気代は以下のようになっており、1年の平均は1万931円です。

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光熱費のなかで一番支出額が多いものが電気代です。

電気代は住んでいる地域によっても平均額は異なります。寒い地域に住んでいる場合は暖房をつける期間が長く、電気代が平均より高くなるでしょう。あくまでも目安にしてください。

ガス代

3人暮らしのガス代の平均額です。

ただ、ガス代は給湯器の性質によっても変わります。エコジョーズなど省エネ性の高いガス給湯器は少ないガスの量で給湯可能です。

また、一般的な使い方をしているのに平均よりも大幅にガス代が多い場合は、給湯器の故障も考えられますので一度確認してもらうようにしましょう。

その他

3人暮らしは「両親と子ども」という家族構成が多いため、2人世帯に比べて教育費が大幅に増える傾向にあります。

たとえば、2020年10月に発表された、日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」によると、子供一人の入学費用は、高校で36.5万円、大学で89.7万円となっています。

子どもの成長にしたがって食費も増えますし、大きくなると習い事や塾代などの費用も発生します。子ども年齢によってもかかる生活費は変わってくるでしょう。

また、3人暮らしで家族一人一人がスマートフォンを持つと、情報通信関係費もかさみます。

子どもがいる3人世帯は、現状の支出のままではなく、食費や養育費、情報通信関係費などが将来増えることを想定して家計を管理するようにしましょう。

3人暮らしの生活費における理想的な割合

3人暮らしの世帯の理想的な支出割合は以下のとおりです。

家計の黄金比率は「基本生活費:予備費:貯蓄=6:2:2」ともいわれています。家計管理や節約をして、収入の2割を貯蓄にまわせるとよいでしょう。

ただし、同じ3人暮らしでも子どもが小さい世帯、大きい世帯によって支出は異なります。

前述のとおり、子どもが大きくなればなるほど、食費が増えますし、習い事や塾代などの「その他の支出」も増える家庭も多いでしょう。

貯蓄は2割が目標ではありますが、子どもが成長すると難しくなる可能性があります。子どもが小さいうちに、しっかりと貯蓄をすることがおすすめです。

3人暮らしで生活費を節約する方法

3人暮らしにおける生活費の平均と比べて多い家庭は、節約に挑戦してみましょう。ここでは、それぞれの支出項目の節約方法について解説します。節約を成功させるためには、挑戦しやすい項目を選んで始めてみてください。

食費

食費を節約するためには、買い物の仕方を工夫しましょう。食費を節約するための方法は以下のとおりです。

・まとめ買いで買い物に行く頻度を減らす
・外食を控える
・お酒やジュース、お菓子などの嗜好品を控える
・短期間の目標額を決める
・買い物リストを作って事前に決めたものだけを買う

外食を減らしたり割高なお菓子やお酒を控えたりするだけで、食費をかなり抑えることができます。節約のために、できることから取り組んでみましょう。

水道代

水はトイレや食器洗い、お風呂、洗濯などさまざまなところで使っています。そのため、節水を心がけて生活すると、水道代節約の効果が出やすいでしょう。例えば、下記のような節水を日々心がけてみてください、

・食器洗いはまとめて行い、油ものとそうでないもので分けて洗う
・トイレの水洗レバーの大と小を使い分ける
・顔や手を洗うときは水を出しっぱなしにしない
・お風呂からシャワー中心の生活に切り替える

お風呂とシャワーを比べると、シャワーのほうが水の利用量は少なめです。暑い日はシャワーだけで済ましてもよいでしょう。

電気代

電気代は光熱費のなかで一番高くなる費用です。そのため、電気代を節約できれば光熱費全体を効率的に減らすことができます。

電気代を節約する方法は以下のとおりです。

・コンセントを抜き待機電力がかからないようにする
・電気機器を省エネのものに買い替える
・契約アンペアを低い数値に切り替える
・契約プランを、夜間安くなるプランなどに変更する
・電球をLEDにする

エアコンや洗濯機、冷蔵庫などを省エネのものに買い替えることで、毎月の電気代を効果的に抑えられます。

ガス代

ガスにはプロパンガスと都市ガスがあり、プロパンガスは都市ガスよりも高い傾向があります。ガスをたくさん使うのはキッチンとお風呂なので、この2ヶ所で節約をするようにしましょう。

ガス代を節約する方法は、以下となっています。

・お湯の設定温度を下げる
・節水タイプのシャワーヘッドに替える
・追い炊きしないように3人立て続けに入浴する
・食器洗い乾燥機を活用してまとめ洗いをする
・野菜をレンジで下茹でして料理時間を短くする

2017年のガスの自由化により、個人が自由にガス会社を選べるようになりました。ガス代節約のためには、ガス会社やプランを選びなおし、ガス代が少しでも安くなるようにしましょう。

家賃

家賃は、毎月の出費のなかでも一番大きな割合を占めています。家賃が安い物件に住むだけで、毎月の支出額は減らせるでしょう。

子どもは大きくなると、習い事や教育費でお金がかかります。できれば、子どもが小さいうちは安い賃貸物件に住み、支出を抑えることがおすすめです。家賃を低くすれば、毎月の貯蓄もしやすくなります。

長期的な視点でみた場合は、家を購入してローン返済をしたほうがよいこともあります。毎月の家賃とローン返済額を比較し、慎重に検討するようにしましょう。

その他

家計を節約するためには、家賃や光熱費だけでなく、以下のような「その他の支出」もしっかりと見直すことが大切です。

・習い事の数を増やしすぎない
・生命保険や自動車保険を見直し、無駄を省く
・スマホを格安スマホにして通信費を節約する
・自動車を手放す

自動車を保有すると、自動車税や自動車保険、ガソリン代などさまざまなコストがかかります。近年はカーシェアなどの仕組みが普及してきているので、「自動車を保有しない」というのも一つの選択です。

家計のそれぞれのコストを把握し、節約できているかを可視化するためには、家計簿アプリが役立つので、ぜひ活用してください。

まとめ

3人暮らしの生活費は約26万7,000円です。生活費は子どもの年齢や住む場所、住居によっても変わりますが、家賃や光熱費、食費などを節約し、月収の1~2割を貯蓄できるようにすると、将来安心です。

3人暮らしで、生活費が平均額を大幅に超えている人は、使い過ぎの傾向があります。家計簿アプリなどを使って家計の内容をまず把握し、できるところから支出を抑えて節約をするようにしましょう。