サン宝石が事業再建のためのクラウドファンディング実施、過去のカタログが特典に
今年8月に民事再生法の適用を申請したアクセサリー・雑貨のサン宝石が、事業再建のためクラウドファンディングを実施すると発表した。「いつまでもサン宝石の商品を届けたい」という想いからクラウドファンディングサービス「Kibidango」で、10月6日10時にプロジェクトを立ち上げる。
同社は1965年に創業し、1979年に法人化。2002年から直営店「ファンシーポケット」を全国44店舗展開し、オリジナルキャラクターの「ほっぺちゃん」が人気を得て2013年9月期には年売上高約42億6400万円を計上していた。しかし、ほっぺちゃんの人気に陰りが見え始めたことに加え、100円ショップなど同業他社との競合により売り上げが低迷。インターネット主体の販売への転換を図ったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で収益悪化による資金繰りが限界に達したため民事再生法の適用を申請した。
民事再生法の適用を申請の報道後、顧客からの応援メッセージが多く届いたことからクラウドファンディングの実施を決意。同社のツイッターには「おこづかいで参加いただけるプランから、サン宝石の歴史を感じていただけるプランなどサン宝石を知るすべての方に満足いただけるような内容になっております」と投稿されており、保管されていた1996年〜2011年に発行されたカタログが一部特典になるという。プロジェクトの詳細ページには「土壇場で失敗の許されない状況ですが、なんとかここで踏ん張り皆さんのお力を借りて再建していきたいと思います」とコメントしている。
■Kibidango:サン宝石