タクマ(東証1部)の連結子会社

 カンポリサイクルプラザ(株)(TDB企業コード:500480123、資本金4億円、京都府南丹市園部町高屋西谷1、代表中川英信氏)は、10月中に解散のうえ、特別清算を申請する見通しとなった。親会社で東証1部上場の(株)タクマ(TDB企業コード:580030531)が9月29日に開催した取締役会で決議した。

 カンポリサイクルプラザ(株)は、1999年(平成11年)4月に複合型リサイクル施設の運営を目的として、(株)カンポ(TDB企業コード:500168187、京都府京都市伏見区)と(株)タクマの共同出資により設立した。旧園部町の企業誘致によりサーマルリサイクル施設をはじめとする6施設で構成する計画で建設が進められ、2001年12月に総事業費50億円を投じた第1期工事が完成し、サーマルリサイクル施設、廃家電リサイクル施設が稼働。その後、2004年1月には機密書類出張裁断サービスを開始した。同年4月には、食品廃棄物や紙くずなどの固形有機物をメタン発酵によりバイオガス化するバイオリサイクル施設が稼働。鳥インフルエンザ問題で鶏卵の焼却処分による特需もあった2005年3月期には年収入高約15億4300万円を計上していた。

 しかし、2006年12月にはサーマルリサイクル施設の排出ガスから法定基準を超えるダイオキシン類が検出されたとして行政指導を受け、一時操業を停止。2008年3月期の年収入高は約5億3300万円に落ち込んで大幅赤字を計上、債務超過に転落していた。2008年9月に再稼働し、同年10月には(株)タクマの連結子会社となって立て直しを図っていたものの、その後も廃棄物受け入れ量が伸び悩むなか、上記3施設を除く施設の追加投資には至らず、2019年3月に廃棄物の受け入れを停止。施設撤去など事業撤退の手続きを進めていた。

 負債は約79億円(債権者は親会社のみ)。