D-LIGHT(株) (TDB企業コード:989235754、資本金1億1000万円、東京都中央区銀座1-8-2、代表鬼倉達矢氏)は、8月16日までに事業を停止し、事後処理を野間自子弁護士(東京都千代田区内幸町2-1-4、三宅坂総合法律事務所、電話03-3500-2742)ほか3名に一任、自己破産申請の準備に入った。
 
 当社は、2006年(平成18年)6月に設立。当初は債権買取および買取代行業務などを主業としていたが、2010年11月にLED照明の開発業務に業態を変更。外部に製造を委託するファブレスメーカーとして、LED照明およびリチウムイオン蓄電池の開発・製造、販売を手がけていた。大手高速道路会社のグループ会社と高速道路灯をはじめ、各種LED照明を共同開発し、「ELREY DLIGHT(エルレイディーライト)」のブランド名のLED照明は、2011年に公益財団法人日本デザイン振興会によるLED照明球分野でのグッドデザイン賞を受賞するなど高い評価を得ていた。その後、取引先の取扱商品の変化などにより、徐々にリチウムイオン蓄電池の販売にシフト。当社公表によると、北海道胆振東部地震に伴うブラックアウトを背景に防災需要が高まり、公共施設向けの受注が増加した2019年3月期には年売上高約250億円を計上していた。

 しかし、2020年に入り、取引先との間で不明朗な取引があったことが噂されるなど、信用不安が高まるなか、今回の事態となった。

 負債は現在調査中だが、少なくとも50億円以上が見込まれる。