東京五輪野球韓国代表チーム(写真:ロイター/アフロ)

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東京五輪野球の韓国代表・姜白虎(カン・ベッコ、22)が2021年8月15日、大会中の「ガム事件」について謝罪した。複数の韓国メディアが伝えた。

元メジャーリーガー朴賛浩はTV解説で苦言

姜による「ガム事件」は、7日に行われた野球の3位決定戦(横浜スタジアム)で起こった。同決定戦は韓国代表とドミニカ代表の間で行われ、韓国代表は6−10でドミニカ代表に敗れメダルを逃した。

問題視されたのは8回表のシーンだ。韓国メディアによると、ドミニカに大量5点を許した後、ベンチに座っていた姜はガムを噛みながらぼんやりした表情でグラウンドを見つめていたという。

この様子は韓国放送局KBSで中継され、同局の解説を務めた元メジャーリーガー朴賛浩(パク・チャンホ)氏が、ガムを噛みながら勝負を諦めたような表情を浮かべた姜に対して「負けてもこんな表情を見せてはいけない」と苦言を呈した。

韓国国内では人気競技のメダルのかかった一戦は大きな注目を集め、姜がガムを噛みながら覇気のない表情で試合を眺める画像がSNSで拡散され批判が集まった。複数の韓国メディアはこの一件を「ガム事件」と報じた。

姜「試合に出て本当に勝ちたかった」

韓国メディア朝鮮日報によると、これまで口を閉ざしてきた姜は15日に行われた韓国リーグの試合後に報道陣のインタビューに応え「ガム事件」について謝罪した。

姜は「代表選手として試合に出て本当に勝ちたかった」と強調し、自身の行為によって代表チームに悪いイメージがついてしまったとして、代表選手、監督・コーチ、ファンへ謝罪の言葉を口にした。

また、当時の心境を「何も考えられなかった。虚脱しぼんやりしていたのだと思う」と説明し、「そのような姿を見せてしまい申し訳ない。言い訳の余地はない。今後は真面目に良い行動をする選手になりたいと思います」と心を新たにした。