コーヒーが巨大な氷塊ごと登場! 『神戸にしむら珈琲店』で噂の「氷の器のコーヒー」を飲んできた
食楽web
暑い夏になるとインパクト絶大なコーヒーがSNSに投稿されます。そのコーヒー、器がなんと巨大なキューブ状の氷!
この巨大氷の中に入った涼し気なアイスコーヒーを夏季限定で提供する店が神戸にあると聞き、夏を待ってようやくお邪魔しました。
7~8月の夏季限定で「氷の器のアイスコーヒー」を提供
そのお店は『北野坂にしむら珈琲店』。うろこの家や風見鶏の館などで有名な神戸を代表する「北野異人館街」へと続く坂道の途中にあります。
植物に覆われたレンガ造りの建物で、門の先には庭もあり、いかにも神戸らしい雰囲気。入口を抜けるとお店の方にカフェか食事の利用か聞かれるので、カフェ利用の旨を伝えましょう。
外観がレンガ造りのお店の中はアンティークな家具に囲まれ、まさにレトロな喫茶店という感じ。
席に座ってまず出てきたのが、重厚感が半端ない木彫りのメニュー帳。それをめくっていくと確かに、「氷の器のコーヒー」がありました。注文時にコーヒーを無糖にするか、砂糖入りにするか選ぶのですが、今回は砂糖入りを選んでみました。
「氷の器のコーヒー」は注文から提供まで30分もかかるんだとか。暑い夏に坂道を歩いた後でクールダウンするにはちょうどいい時間。のんびりと待っていると、とうとう運ばれてきました。
夏の風物詩になりつつある「氷の器のコーヒー」、どうやって飲むの?
「氷の器のアイスコーヒー」1800円
スゴイ、想像していたよりも遥かに大きい! 氷塊といった佇まいの巨大な氷の器には中央に穴が開けられ、アイスコーヒーが入っています。目の前に氷があるだけで冷気が漂ってきて、ひんやりと涼しい。真夏にはもってこいですね。
まずは、アイスコーヒーを飲んでみましょう。付属のストローを穴にさして飲んでみると、苦みとコクのある風味。氷の中に入っているので「コーヒーが薄くなっちゃうかな?」と思いましたが、氷が溶ける速度がゆっくりで、その心配はなし。しっかりとした味わいが楽しめます。
本来のコーヒーの味を楽しんだ後は、ミルクを入れて飲んでみましょう。巨大な氷の穴にミルクを入れるのは、なんだか不思議な感覚。
ミルクを入れて飲んでいると、器の霜が段々と溶けてきて、透明のブロックに変化しました。この状態で写真を撮ると、細長いグラスが空中に浮かんでいるような感じに見えてとても神秘的です。
まるでグラスが宙に浮かんでるみたい!?
ちなみにこちらの氷のコーヒーを頼むと、ストローのほかに長いスプーンも添えられてくるのですが、その理由がこちら。
実は穴の周りにコーヒーが凍り付き、シャーベット状になります。それを削って食べるためのスプーンなのです。これぞ、氷コーヒーですね。あえていうと、グラタン皿に付いたホワイトソースのおこげを削って食べるあの感覚に似ています。
どこか懐かしい「フルーツサンド」もおすすめ!
ちなみにせっかく雰囲気のいい喫茶店、「コーヒーだけ飲んで帰るのはもったいない」という方にオススメのメニューが、こちらのフルーツサンド。大きなお皿に、フルーツを挟んだサンドイッチがたくさん盛り付けられています。
フワフワのパンに挟まれたジューシーなフルーツサンドは贅沢そのもの。ボリュームも満点で、二人でつまむのにちょうどいい量でした。
今回紹介した『北野坂にしむら珈琲店』は、神戸を代表する観光地である北野異人館へ向かう途中、「異人館はまだまだ先かー」と思った頃に目の前に現れます。北野坂の散策の休憩にぜひ、訪れてみませんか?
(撮影・文◎けいたろう)
●DATA
北野坂にしむら珈琲店
住:兵庫県神戸市中央区山本通2-1-20
TEL:050-5456-9018
営:1F 喫茶10:00~20:00
2F レストラン11:00~14:30(L.O.)、17:00~18:00(L.O.)
休:元日のみ
https://kobe-nishimura.jp/kitano/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。