13歳の頃にサメに襲われ、左腕を失いながらもサーファーとして活動することを諦めなかったベサニー・ハミルトン(31歳)。ハワイ出身の彼女の偉業は、映画『ソウル・サーファー』などでも描かれ、多くの人々に知られています。

そんなベサニーは、自身のInstagramでボディイメージに関する想いを発信。「完璧な体型を求める文化的な強迫観念」について、率直な意見を述べました。

2021年2月に第3子を出産したばかりのベサニー。水着姿でサーフボードを抱えた写真を公開し、現代の人々が陥りやすい「ボディ・イメージ」に対する苦悩などに思いを馳せたメッセージを発信。

「自分の価値をどこに置くかは、自信や自己肯定感などに大きな影響を与えることが分かりました。私は、私たちが持つ“完璧な体型”への文化的な強迫観念について、よく考えます。特に、Instagramではよく見かけますよね。それだけじゃない。多くのプラットフォームや雑誌で見かけることもあります。これらは侵略的で、至るところにあふれているようです」
「言うまでもなく、現代には“過剰な加工”や“偽物のアクセサリー”があふれています。この現状が、私たちにどのような悪影響を与えているか考えたことはありますか? 若い世代に一体どんな影響を与えているでしょうか。すべての人々…、そして私たちの人間関係には?」

画像の加工やフィルターなどが与える悪影響について触れたベサニー。作りあげられた“完璧な外見”を追い求めるよりも、本当に価値のあるもの、そして人生を豊かにしてくれるものとは何なのか、フォロワーに疑問を投げかけます。

「私が思うには、物理的な完璧さは、時に過剰に称賛されます。そして、私たちはそれに麻痺したり、慣れてしまったりして、多くの人々がそんな理想を取り入れています。けれども、幸せで、満足していて、喜びに満ちた人生には、それ以上のものがあるのです。本当の美しさとは何でしょうか? 世界をより良い場所にするものとは何でしょうか?」
「優しさ、思いやり、思慮深さ、誠実さ、決断力、正直さ、愛らしさ、ただの良い友人や人間であること、そして世の中に提供できる真の善良さなどが考えられます。私がこういったものの影響を受けていないと言えば嘘になります。しかし、私は嘘を捨て、自分に与えられた才能と美しさを受け入れることに最善を尽くしています...。そのためには、何をしたらいいのでしょうか? みんなで是非、このことについて議論しましょう」

アスリートとしての活動を続けながら、ブロガーやライフコーチングなど、幅広い分野で挑戦を続けるベサニーは、3人の男の子のお母さんとしても奮闘中。

今年4月には「脚をつかってオムツ替えをしている」ことなどを明かし、家族からのサポートに感謝を示しつつ、「片腕で母親業をこなすことは大変なこともあるけれど、たまに休憩を入れながら、前向きに取り組むようにしています」と綴っていたことも。

一方で、「もちろんいつでも笑顔というわけにはいかない」や、「アップダウンを感じることもある」という正直な想いも明かしていました。

アスリートとして、女性として、母親として――。SNSを通じて、その等身大の姿を発信しつづけているベサニーの言葉に勇気づけられる人も少なくないはず。