元小学生ユーチューバー・ゆたぼんの「教育方針」が議論に(ゆたぼんの動画より)

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2021年4月7日に投稿したYouTube動画で、中学校への「不登校宣言」をしたユーチューバー・ゆたぼん。その「教育方針」をめぐり、議論が繰り広げられている。

インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆき(西村博之)さんは「教育を受けさせる義務を放棄してる親には罰則が必要」した一方で、ゆたぼんの父は「義務を放棄してるわけではない」と反論。ゆたぼん本人は、不登校で将来困っても「自分の責任」だとした。

乙武氏「教育は受けてほしい」

「俺は中学校に行く気はありませーん!」(4月7日の動画より)

少年は、諸手を挙げて高らかに「不登校」を宣言した。7日に公開されたYouTube動画「中学校へ行くかについて」での一幕だ。

麦わら帽子をトレードマークに、自称「少年革命家」として活動してきたゆたぼん。小学校時代は気が向いた時に通学する「自由登校」を選んできた。だが、春から通うはずの中学校には行く意思を示さず。その理由を、動画の中で次のように語っている。

「(学生服を)そんなん買ってくるくらいならもっと楽しいことに使ったほうがええやん!」「(配布された『生徒心得』について)従ってたら、みんなと同じロボットになるだけやから」

通信制やフリースクールなどの普及によって、学習の形も多様化している今の時代。ただ、著書『五体不満足』(講談社)などで知られる作家の乙武洋匡さんは、10日に自身のツイッターで「『学校に行かないこと』と『教育を受けないこと』はまったく別の話。不登校自体は決して咎められることではないけれど、教育は受けてほしい」と投稿するなど、疑問の声も広がっている。

「動画を見ればどんな人から何を学んでるかも見れる」

そんな中、ひろゆき氏は10日、自身のツイッターで「登校が嫌なら通信制の中学校で教育を受けることは可能」「子供は被害者なので責めるべきではない」とした上で、

「子供に教育を受けさせる義務を放棄してる親には罰則が必要だと思います。教育の機会を捨てるのを是とする考えを広めるのは社会的に良くないしアホの再生産になります」

と親の教育方針を強い言葉で批判した。

これに異を唱えたのが、ゆたぼんの父で心理カウンセラーの中村幸也氏。ひろゆき氏の指摘に対し10日、自身のツイッターで「子どもが学校に行かないからと言って親は教育を受けさせる義務を放棄してるわけではない」「通信制じゃなく家庭内で教育を受けされることはできるし、そもそも我が家はホームスクーリング(家で教育を受けること)だってずっと言ってる」(原文ママ)と反論した。

一方のひろゆき氏も「通学する中学生は一日5時間の授業を各科目で教員試験を通った大卒の教師が教えます。あなたの家庭では学校の代わりにどういった資格を持つ方が何人で1日何時間の教育をされているのですか?」「中学校と同等の教育なら問題ないです。まさか、なんの資格も無い中卒の人が教えてるわけではないですよね?」と問う。

これに中村氏は「えっ?なんの資格もない中卒の人間が子どもに勉強を教えてはならないという法律でもあるのですか?ホームスクーリングのメリットはさまざまな方法や教材を使い、子どもの興味あることを存分に勉強できる事にあります」と反論。ゆたぼんがユーチューバー活動を通じて様々な人物と繋がっていることを引き合いに出し、「動画を見ればどんな人から何を学んでるかも見れるはず」とした。

ゆたぼん「将来困っても、それは自分の責任やし」

ゆたぼんは11日、「炎上してる件について」というタイトルの動画を投稿。自身の不登校がネット上で議論になっていることに対し、「お前らに関係ないのに何をグチグチ騒いでるねんって感じやねんな!」「自分で責任を持って中学校に行かへんって決めてやりたいことをやってるねんから。ほっとけ、俺の人生や!っていう感じやねんな」と語った。

そして、学校に行かないことで自身に不利益が生じる可能性について、次のように持論を示した。

「学校に行かんくて将来困っても、それは自分の責任やし。逆に親とか大人の言う通り、嫌々学校に行って将来困っても、それも自分の責任やから。誰も責任を取ってくれへんねん!自分の人生は自分で責任を持つしかないねんから」