出費を切り詰めたり、欲しいものをガマンしたりの節約生活は、いずれストレスがたまって破たんしがち。楽しみながら長続きさせることが、着実にお金を貯める秘訣です。
そんな楽しい節約習慣を実践しているのが、年間250万円貯めているHさん(仮名)。消費経済ジャーナリスト・松崎のり子さんも絶賛!の貯まる習慣とは?

肩ひじ張らないラク習慣で楽しく節約。惰性の人づき合いはしない!



節約に無理は禁物。得意なこと、好きなことを生かしながら楽しむことも必要です。

Hさん(仮名・35歳・滋賀県)のプロフィール

夫(35歳)、長男(5歳)、長女(1歳)の4人家族。現在、育休中。実家の敷地内に戸建てを購入。建築費用は一括払いで住宅ローンなし。年間貯蓄250万円。年収600万円

●惰性の人づき合いはしない



<おトク好きの友人とはスマホで情報交換>


貯まる人の節約習慣

同じ趣味の友人とはおトク情報を教え合って盛り上がります。
「1人より友人を巻き込んだ方が楽しいし、新しい情報も手に入ります」

<つき合いの飲み会は断りお金も時間も有効活用>

「あまり気乗りしない飲み会にお金と時間を使うより、家で団らんした方が楽しいですから」
本当に仲のいい友人とは家族ぐるみのレジャーや持ち寄りママ友ランチを楽しみます。

●手づくりできるものはリメイク&ハンドメイド



<インテリアや子どものハロウィーン衣装も手づくり>


雑誌やお店などで見て「いいな」と思ったものは、まず自分でつくれないかトライ。
「なんでも買ってすまそうとはしません。お金をかけずにあるもので工夫してつくるのが最高の息抜きに」


発砲スチロールに布をはったファブリックボード。

子どもの好きなアニメキャラの衣装を手づくりしたりもします。

<ブランド財布は補修して長く使う>


愛用の財布は15年もの。はがれかけた革は、補修材「コバコート」でメンテナンスしてきれいな状態を保ちます。
「補修剤は少量しか使わないので、フリマアプリの小分け販売を購入」

<子どもの遊び道具は無料素材を活用>


塗り絵や、絵の上に丸シールをはって遊ぶ「シールはり」の素材はネットで探してプリントアウト。


「タダなので思う存分遊ばせます」

●資産づくりは夫婦で計画を共有する



<半年に1度、貯蓄の状況を話し合う>


それぞれの給与口座と貯蓄口座の通帳を半年に1回記帳。そのタイミングで夫婦マネー会議を。
「半年で貯まった金額と総貯蓄額を確認して、この先かかるお金について話します」


お金に関することはスケジュールアプリで夫と共有。

<お金のプロが見た「ここがすごい!」>

「節約はつらい、苦しいと思うと続かないものですが、趣味として楽しんでいるのがすごい!また家計状況を夫婦で共有するとムダづかいが発見できるし、貯める意欲も湧いてきますね」(松崎のり子さん)

お金を貯めながらも生活を楽しむことも忘れない。Hさんの節約生活には、“無理”がありません。今回の記事を参考に、2021年は貯まる家計を目指しましょう!

<撮影/山川修一 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【松崎のり子さん】



消費経済ジャーナリスト。『ESSE』『レタスクラブ』等の編集者として20年以上、マネー記事を担当。貯蓄成功の秘訣は、貯め方よりお金の使い癖にあると分析