宇都宮市が緊急事態宣言 感染急拡大で31日まで
新型コロナウイルスの新規感染者について宇都宮市では6日、1日で77人と過去最多だった前日の65人を更新しました。
感染拡大が止まらない宇都宮市は、佐藤 栄一市長が臨時の会見を開いて、初の「緊急事態宣言」を出しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、宇都宮市が緊急事態宣言を出すのは初めてで、6日から今月31日までを期間とします。
感染症に対応する保健所や医療現場がひっ迫する状況を受け、市民に改めて「マスクの着用や換気・手洗い」など基本的な感染防止策の徹底を求める他、東京や埼玉など1都3県への往来と午後8時以降の外出の自粛、大人数や長時間の飲食や飲酒、マスクなしでの会話を避けることなどを要請します。
また事業者に対しては酒類を提供するカラオケ店を含む飲食店に対し、8日から22日までの15日間、夜8時から翌朝5時までの営業休止を求めています。
県は5日、酒類を提供する宇都宮市内の飲食店に8日から22日まで夜8時以降の営業の休止する時短営業の協力を求め、30万円の協力金を出すと発表しましたが、宇都宮市も上乗せで独自の協力金を支給する考えです。
金額については県の2分の1を目安に検討中だということです。
宇都宮市では5日も市内のパブで複数の感染者が出るなどクラスターの発生も相次いでいて、年末から連日数十人規模の陽性が判明しています。
大人数のアルコールを伴う会食で感染してウイルスを家庭に持ち帰り家族に感染が拡がる傾向もあり、医療現場がさらに緊迫する恐れがあると危機感を募らせています。