去年10月の東日本台風で浸水被害を受けた地区の防災集団移転を検討している那須烏山市は、その地区の住民を対象に移転を希望しているかどうかを確認するアンケートを行い、来年4月以降、個別の相談会を行うと発表しました。

那須烏山市の宮原地区と下境地区では、去年の東日本台風で集落に沿って流れる那珂川が溢れ、合わせて84棟の住宅が浸水被害にあいました。

そのため、市と国などは治水対策プロジェクトを発足させ、市は住民に高台などに移り住んでもらう、防災集団移転を検討しています。

10月末から先月末までに2つの地区でプロジェクト全体の住民説明会を開き、その後、集団移転についての住民アンケートを年内にも配布するとしていました。

アンケートは、被害の状況や、防災集団移転を希望しているかどうかなど16の質問に答える内容で21日、2つの地区の全世帯333世帯に発送したしたということです。

市は、来月末を目途に返信してもらい、3月頃までに結果を取りまとめるとしています。

その後、来年4月以降に個別相談会や地域住民との意見交換会を開き、2024年度末までに集団移転を実施するかどうかを含めた事業計画を策定する方針です。