「野球」24年五輪落選、小学生のなりたい職業ベスト3にも入れず・・・

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 野球人気の低下がさけばれる昨今、追い打ちをかけるようなニュースが流れた。

 11月7日、国際オリンピック委員会の理事会で2024年パリ五輪から野球・ソフトボールが落選したことが正式に発表された。08年北京五輪以来、3大会ぶりに東京五輪で日本のお家芸が復活したが、2大会連続の実施はならなかった。

 ソフトバンク王貞治球団会長は「世界でみると、まだまだ野球をやっていない国が多い。我々はもっと野球の素晴らしさを伝えていかないといけない」と語った。世界だけでなく、日本国内でも、野球に対する子どもたちの意識が変化している。

 進研ゼミでおなじみのベネッセホールディングスが例年行っているアンケート調査、2020年「小学生なりたい職業ランキング」を発表。男子の1位常連だった「野球選手」は4位と、ベスト3に入れなかった。2004年上位ランクのデータと比較してみたい。

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プロ野球選手をもっとも輩出している大学は?「現役選手の出身大学ランキング」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/npb-players-university-graduation/

◆小学生のなりたい職業ランキング◆


【男子】
2020年
1位 ゲームクリエイター・プログラマー
2位 ユーチューバー
3位 サッカー選手
4位 野球選手
5位 研究者・科学者

2004年
1位 野球選手
2位 サッカー選手
3位 医師
4位 研究者・大学教員
4位 大工

【女子】
2020年
1位 芸能人
2位 漫画家・アニメーター・イラストレーター
3位 パティシエ・ケーキ屋さん
4位 ユーチューバー
5位 保育士・幼稚園の先生

2004年
1位 保育士・幼稚園の先生
2位 看護師
2位 漫画家・アニメーター・イラストレーター
4位 芸能人
5位 パティシエ・ケーキ屋さん

 長く小学生男子の花形職業だった「野球選手」も今は昔。2010年ごろ「サッカー選手」に1位の座を逆転され、2020年には1位が「ゲームクリエイター・プログラマー」、2位「ユーチューバー」と様変わり。小学生にはテレビよりネットが日常になり、「eスポーツ」「YouTube」などが仕事として認知され、ネット関連への人気が急上昇した。

 メディアが野球を取り上げる機会は減っている。テレビでの野球中継、ニュースを中心で人気を獲得してきた時代は変わり、さまざまなスポーツ、ネットカルチャーと触れあう機会が増えた。一方で、プロ野球の観客動員数は年々伸びていることから、野球人気が下がったとは一概には言いにくい。子どもたちにとって選択肢が多様化したことが、背景にありそうだ。

 ちなみに、ベネッセが発表した2020年「小学生のあこがれの人」トップ10は以下の通り。大ヒットしたアニメ「鬼滅の刃」のキャラクターがトップ10のうち7人もランクイン。ベネッセが「鬼滅」コラボキャンペーンをしていることを差し引いても、子どもたちに多大な影響を与えたことがわかる。

1位 竈門炭治郎(鬼滅の刃)
2位 お母さん
3位 胡蝶しのぶ(鬼滅の刃)
4位 先生
5位 お父さん
6位 冨岡義勇(鬼滅の刃)
7位 竈門禰豆子(鬼滅の刃)
8位 煉獄杏寿郎(鬼滅の刃)
9位 我妻善逸(鬼滅の刃)
10位 時透無一郎(鬼滅の刃)

 小学生世代に、ゲームやアニメの持つ魅力は大きい。2020年に関しては新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自宅での巣ごもり生活が推奨され、家の外に出て遊ぶこと自体が減少した。まずは、子どもたちに体を動かす楽しみを知ってもらう機会をつくることが、野球界だけでなく、スポーツ界全体にとって必要かもしれない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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