橋本拳人(撮影:浦正弘/PICSPORT)

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日本サッカー協会は5日、13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦に臨む日本代表24名を発表した。10月の遠征の際と同じく、帰国後の2週間の隔離を理由に国内組は選ばれず、すべて海外でプレーする選手となる。また、大迫勇也は所属チームに戻る際に制限があるということで今回は選考外となった。

10月とのメンバーの違いは、安西幸輝、岡崎慎司(ケガ)、大迫勇也が外れ、橋本拳人、浅野拓磨が入ったこと。10月の時点でロシアにいた橋本、セルビアの浅野はオランダへの入国制限があったため選出されなかった。

橋本は7月、ロシアのロストフに移籍した後、初めて海外組として招集されることになる。ロストフは2018年ロシアワールドカップのベスト16で、ベルギーに日本が敗れた場所。橋本は移籍に当たって「ロストフの奇跡を起こしたい」と語っていた。

「チャンピオンズリーグに出て、そこで活躍できれば自分にとっては大きな成長かと思いますし、ロストフに所属してワールドカップで活躍したら『ロストフの奇跡』なのかと思います」

ロシアに渡った後の橋本は、8月9日のロシア・プレミアリーグに早速出場し、公式戦4試合目には先発に入る。そして10月末までにリーグ戦11試合に出場、5得点を挙げ、ロストフも5位に付けている。

チャンピオンズリーグとともに目標に挙げたワールドカップ出場に向けて、海を渡った橋本は今回、成長ぶりを見せることが出来るか。ライバルが多いボランチのポジションで、他の選手と違ったプレーを見せられるかがカタール行きへのカギとなる。

【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】