試合中にヒートアップしたネイマール(右)。原因は何だったのか? (C)Getty Images

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 9月13日にパルク・デ・プランスで行なわれたリーグ・アン第3節、パリ・サンジェルマン対マルセイユは、後者が1-0で勝利した。

 しかし、後半アディショナルタイムに両チームのプレーヤーがヒートアップし、5人が退場。フランス・プロリーグ機構(LFP)の処分の対象となっている。

 これまでに、パリ・サンジェルマンのレーバン・クルザワは6試合、ネイマールとレアンドロ・バレデスに2試合、マルセイユのジョルダン・アマビに3試合、ダリオ・ベネデットが1試合の出場停止処分が発表されている。
 
 さらに、フランス・サッカー連盟が行なった映像解析の結果、ネイマールと激しく言い合ったマルセイユDFアルバロ・ゴンサレスに唾を吐いた行為でアンヘル・ディ・マリアにも4試合の出場停止処分が下った。

 そして、最も問題となっているのがネイマールと、後頭部を叩かれたアルバロの間に起きたとされる人種差別的発言の有無だ。
 
 ネイマールは試合後、自身のSNSで、アルバロに「サル」呼ばわりされたと表明。一方、スペインのメディアが、マルセイユ側はネイマールがアルバロに同性愛を侮辱するような発言をし、酒井宏樹を「クソ中国人」と罵った証拠を保有し、告発していると報じた。

 そんななか、ディ・マリアの処分が発表された24日、アルバロはスペイン紙『AS』の取材に応じ、「オレは言ってない。ネイマールに対して人種差別的な侮辱をしたことはない」と断固否定したという。

 リーグ・アンの懲戒委員会は調査結果を9月30日に発表するという。現地紙によれば、ゴンサレスは最大10試合、ネイマールは最大20試合の出場停止処分が下される可能性がある。

 ただ、調査結果の発表が来週になったことにより、2試合出場停止を消化したネイマールは27日に行なわれるランス戦に出場できるようだ。はたして、渦中のセレソン戦士はどのようなプレーを見せるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部