by Stefan Sager

Facebookが2020年9月16日に、世界で最も有名なサングラスブランド「レイバン」を展開する眼鏡メーカー・ルックスオティカと共同でFacebook初のスマートグラスを開発し、2021年に発売する計画を発表しました。

Announcing Project Aria: a research project on the future of wearable AR

https://tech.fb.com/announcing-project-aria-a-research-project-on-the-future-of-wearable-ar/

Facebook’s first ‘smart glasses’ will be Ray-Bans, coming next year - The Verge

https://www.theverge.com/2020/9/16/21439929/facebook-ar-smart-glasses-ray-ban-announcement

Facebook teaming up with Ray-Ban maker for first smart glasses in 2021

https://www.nbcnews.com/tech/tech-news/facebook-teaming-ray-ban-maker-first-smart-glasses-2021-rcna122

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、9月16日開催されたFacebookのVRイベント「Facebook Connect」の開会基調講演で、ルックスオティカとの提携によりスマートグラスを開発し、2021年に発売することを発表しました。

スマートグラスの正式名称や機能などは明かされていませんが、「Facebookのスマートグラスは統合ディスプレイを搭載しておらず、拡張現実(AR)デバイスとして分類されるものではない」ということがIT系ニュースサイトThe Vergeの取材により明らかになっています。

このことからThe Vergeは、「Facebookの新しいデバイスは、AmazonのEcho Framesや、写真共有アプリSnapchatの開発元であるSnapが発売しているSnap Spectaclesに近いものになるかもしれません」と指摘しました。



ザッカーバーグ氏はスマートグラスについて、「製品の詳細はまだ言えませんが、ARグラスの実現に向けた次なるステップとなるものです。見た目もかなり良いです」とコメントしました。

Facebookは、かねてからスマートグラスの開発を進めており、2019年9月にはルックスオティカと共同でスマートグラスを開発中であることが報道により明らかになっています。当時の報道では、「スマートグラスは2023年から2025年までに消費者の元に届けられる」とされていました。

スマホに取って代わるARスマートグラスをFacebookサングラスの「レイバン」と協力して開発中 - GIGAZINE



by chris elward

また、Facebookは同日、Facebook Reality Labs ResearchによるARデバイス開発プロジェクト「Project Aria」を発表し、研究開発用のデバイスを試験運用中であることを明かしました。



Facebookによると、Project Ariaにより開発されたデバイスはプロトタイプではなく市販される予定もないとのことですが、同社はProject Ariaを、「ARグラスのビジョンに向けた刺激的な一歩」と位置づけています。

FacebookはProject Ariaのデバイスについて、「9月から、アメリカで働くFacebookのスタッフと請負業者のごく一部がデバイスをいつ、どこで使用するかのトレーニングを受けますが、デバイスで収集された生データを表示したり聞いたりすることはできません。また、トイレやロッカールーム、礼拝室などのプライベートな場所での記録は許可されておらず、着用者は家族全員の同意を得た上で自宅でのみ使用することを許されます」と述べて、プライバシーに配慮しつつ運用していることを強調しました。