おうち時間は「好きなものを突きつめる」。ストイックに趣味を極める、編集者・藤田華子さんの過ごし方。

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快適なおこもり時間を実現する人たちの取材を通して見えてきたのは、「どこに出かけても必ず帰りたくなる家」「長時間過ごすことが楽しい家」という共通項。家での時間を楽しむためのコツを彼女たちから学びます。今回は、編集者・ライターの藤田華子さん。4年前、知人に薦められた本をきっかけに将棋の世界にどっぷりハマったといいます。「好きなものを突きつめる」という、藤田さんのストイックな家での過ごし方とは?

難しいけれど、充実感たっぷり。日々真剣に向き合っています。

「将棋関連の書籍を何冊も読むうちに、私も強くなりたいと思い、まずは教室に通い始めました。ですが仕事が忙しくて次第に通えなくなり、家で勉強する形にシフトしました」おこもりする日は、詰将棋を解いたり、棋譜を見ながら将棋を指すなど、様々な角度で将棋を研究。

愛用の将棋盤は、持ち運びが楽チンなシート状のもの。「食事会に持っていくことも」

「初心者の方は、スマホゲームアプリ『ぴよ将棋』がオススメですよ」ただし一人で将棋は指すものの、外で対局することはほとんどない。藤田さんは対局を観る「観る将」、本を読む「読む将」タイプのファンなんだとか。「毎日、将棋を指すようにはしていますが、映像配信サイトで対局の映像を観ることが多いですね。プロ棋士のコメントが聞ける、大盤解説がとにかく面白い!次の一手まで間があるので、別の作業をするときもつけっぱなしにしています」

元々、ミシンは丈詰めなど服の修理がしたくて始めたそう。「友人に頼まれることも増えましたね」グッズは将棋連盟で並んで購入することも。

将棋研究は家だけにとどまらず、イベントの参加や会報誌の編集に携わるなど、活動を広げている。「正直、将棋は趣味だけど気分転換ではないかも(笑)。頭がさえてしまうので、日中に取り組むことが多いですね。集中して勉強したあとは、充実した気分になれるんです」夜はミシンや刺繍で物作りをしてリフレッシュ。最近はマスク作りに夢中だそう。藤田さんらしい盛りだくさんな過ごし方だ。

【家時間のおとも】将棋中のBGMはアナログのレコードに。

片面が終わると音楽が止まるため、詰将棋を15分で50問解くなど、ノルマがあるときのタイムキーパーに。「裏面にひっくり返すのは面倒くさいけど、手が掛かる分、可愛い」

【ベストツール】映像を観ながら本を読むW勉強法で効率的に。

AbemaTVの『AbemaTV将棋チャンネル』など、映像配信サイトで試合観戦。「対局が進まない間は、書籍『手詰ハンドブック』シリーズを読んで詰将棋の勉強をしています」

Profile/藤田華子(ふじた・はなこ)

ハナコラボパートナー。WEBメディアでエッセイを執筆するなど、マルチに活躍。趣味はベリーダンスや読書など。現在は夫と二人暮らし。

(Hanako1184号掲載/photo:MEGUMI text:Moe Tokai)