PSGで活躍するネイマール【写真:Getty Images】

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新型コロナ感染拡大の余波を避けられず…リーグ戦中断を受けて財政面に大打撃

 バルセロナはパリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールの復帰を熱望しているが、新型コロナウイルス感染拡大の余波により、この移籍の実現性は限りなくゼロに近づいているようだ。

 スペイン紙「マルカ」は、「バルトメウはネイマールの獲得方法を見つけられない」と見出しを打ち、ネイマール復帰プランが暗礁に乗り上げていると報じた。

 2017年以来となるネイマールのバルセロナ復帰はジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の悲願であり、UEFAチャンピオンズリーグ奪還を目指すクラブの鍵となる戦力と見られていた。

 ネイマールの元代理人であるワグネル・リベイロ氏によれば、現時点でのネイマールの移籍金は1億6400万ユーロ(約190億円)だという。バルサがPSGに売却した際の2億2200万ユーロ(約258億円)に比べれば安価ではあるものの、新型コロナウイルスの感染拡大によるリーグ戦中断を受け、経済的な打撃を受けた今のバルセロナにとっては、とても手が届かない状況。この高額移籍金がネイマール獲得を妨げる一つ目の理由とされている。

 二つ目の問題は、バルサにネイマールの巨額年俸を支払う余裕がないこと。ネイマールの報酬額は年間税込み7000万ユーロ(約81億円)に上る。この額もまたバルサにとっては大きな障害となっているようで、記事では新型コロナウイルス感染拡大の影響で「状況は劇的に変わった」と指摘している。

 ネイマールとプライベートでも親交のあったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシやウルグアイ代表FWルイス・スアレス、元スペイン代表DFジェラール・ピケらはネイマール復帰を熱望しているとも伝えられているが、可能性は限りなく低いようだ。バルトメウ会長の悲願は、このまま水の泡となってしまうのだろうか。(Football ZONE web編集部)