バルサへの復帰が注目されるネイマール。 (C) Getty Images

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 やはりバルセロナは、ブラジルの至宝を再び手中に収めることに躍起なようだ。

 2017年の夏、バルセロナは史上最高額となる2億2200万ユーロ(約288億6000万円)で、ブラジル代表FWのネイマールをパリ・サンジェルマンに売却した。このビッグディールは、当時のスポーツ界で大きな話題をさらった。

 だが、バルサはこの穴をなかなか埋められず。大黒柱であるリオネル・メッシが、ネイマールの再獲得を促すようなコメントを公の場でするなど、チーム内でも復帰を望む声は少なくない。実際、昨夏にもウスマンヌ・デンベレ、イバン・ラキティッチ、ジャン=クレア・トディボを含めた大型取引で合意寸前にまで至る(最終的にデンベレがパリSG行きを拒否して破談)など、具体的な動きも見せている。

 今夏の移籍市場に向けても、アントワーヌ・グリエーズマンとのトレードなど様々な噂が囁かれるなか、スペイン紙『Marca』は、カタルーニャの地元紙『Munde Deportivo』が伝えたこととして、「バルサはネイマールが帰ってくることを約束している」と報じた。

 記事によれば、バルサは、前述の交渉を行なっていた昨夏の時点でネイマール側に、復帰のために「今年か来年には君を戻す」と約束。そのうえで、「パリを去ることに必死だったネイマールにマドリーへ移籍しないよう説得した」という。
 

 『Marca』はこう続けている。

「バルサとの交渉が進展しないことに焦ったネイマール側と、常に調査を続けていたマドリーの交渉が水面下で始まったことを知り、バルサは死に物狂いでサンチャゴ・ベルナベウ行きをストップさせた。

 それによってネイマールは再びバルサとの契約に近づいた。新型コロナウイルスの影響によって移籍金が不安視されるが、クラブはチケットやユニホーム、グッズ販売による資金で経済面でもカバーできると見込んでいるようだ」

 ネイマール再獲得に向けて、綿密なプランを組んでいるバルサ。果たして、彼らの一大計画は今夏に成就するだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部