中川大志「涙が出そう」恩師・山寺宏一が声の仕事を称賛
18日、俳優の中川大志が、都内で行われた映画『ソニック・ザ・ムービー』の公開アフレコイベントに山寺宏一と共に出席。師と仰ぐ山寺から、アフレコぶりを絶賛され「涙が出そうです」と喜びを語った。
世界中で人気を博した日本初のアクションゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をハリウッドで実写映画化した本作。青い音速のハリネズミ・ソニックと保安官トム(ジェームズ・マースデン)のコンビが、ソニックの力を狙う科学者ドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)を相手に奮闘する姿を描いた作品で、中川がソニックの声を、山寺がドクター・ロボトニックの声を担当する。
子供向け情報バラエティー番組「おはスタ」で共演して以来、山寺のことを師と仰ぐほど慕っている中川。今回、山寺と本業の場で共演することになり「大好きな大先輩で、山寺さんのフィールドでご一緒させていただくことでド緊張しています」と明かすが、公開アフレコ本番では、その言葉とは裏腹に山寺と堂々たる掛け合いを披露した。
そのほか中川は、一人で野球を楽しむソニックが、超スピードであらゆるポジションをこなす場面を、通しで演じることに。本番ではパートを分けて収録した場面だったが、初めての試みでも完璧なアフレコを披露し、山寺は「本当に素晴らしい。びっくりしました。(中川の声を)音では聞いていたのですが、生でこれだけできるのはたいしたもの」と大絶賛。そんな恩師の言葉に中川は「涙が出そうなぐらいうれしい」と破顔すると「昔から僕のことを見守ってくれている方と一緒にやれて心臓バクバクでしたが、すごく楽しかったです」と感無量な表情を浮かべていた。
世界中で人気のキャラクターを演じることに、大きな戸惑いがあったという中川は、最初に吹き替えの話をマネージャーから聞いたときは「声優を本業としていない僕に果たして務まるのか」と一度は断ったという。しかし役柄が自分に巡ってきたことの奇跡をあらためて考え直し、チャレンジする決断をしたという。
そんな中川に山寺は「大志、ソニックを引き受けてくれてありがとう」と優しく語り掛けると「大志と一緒にやれたこともそうですが、僕はジム・キャリーがいたから声優として認めてもらえたところがあります。ロボトニックはさすがジム・キャリーと思える役だったので、演じることができてうれしかった」と、幾度も何度もキャリーの声を担当している山寺らしいコメントで本作参加への喜びを表現していた。(磯部正和)
映画『ソニック・ザ・ムービー』は3月27日より全国公開