目が1つしかない子犬に村の人々は「幸運の象徴」

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このほどタイで目が1つしかない子犬が誕生した。子犬は映画『ミニオンズ』にちなんで“ケビン”と名付けられ、幸運の象徴として村で人気者となっている。『The Sun』『WORLD OF BUZZ』などが伝えた。

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タイ、チャチューンサオ県のある村で、今月2日の朝に2匹の子犬が生まれた。ところが1匹の雌の顔には真ん中に目が1つしかなく、短い鼻に大きな唇を持っていた。その様相は犬というより猿のようにも見えた。

飼い主であるソムジャイ・ファママンさん(Somjai Phummaman、45)によると、母犬はアスピンと呼ばれるフィリピンの雑種犬で、父犬は犬種はもとよりどこの犬かも分からないとのことだ。

ソムジャイさん家族はこの子犬に、映画『ミニオンズ』のオーバーオールを着た黄色いキャラクターにちなんで“ケビン”と名付けた。ちなみにケビンの仲間には目が1つのキャラクターがいる。

ケビンの噂は瞬く間に村中に広がり、多くの人がケビンを一目見ようと集まった。また誰もがケビンのことを「幸運の象徴」と話しており、幸運にあやかろうと宝くじの番号にケビンの生まれた日の数字を選ぶ人もいた。さらにケビンを売って欲しいという声も殺到しているという。

しかしソムジャイさんはケビンをたいそう可愛がっており、母犬とともに今後もケビンの世話をしていくと明かしたうえでこのように語っている。

「ケビンは奇形で生まれて来ましたが、私達家族はこの子が生き延びることを望んでいます。私達はケビンがちゃんと成長するようにペットとして世話をするつもりです。」

ケビンは目が1つしかない以外は普通の子犬と変わらないように見え、ソムジャイさん家族が与えるミルクを元気に飲んでいる。だがソムジャイさんは念のためにケビンを獣医に診せたところ、「同じような状態の犬や豚、山羊は生後1週間も生きられない」と言われてしまったそうだ。

生後数日経って健康そうに見えるケビンだが、母犬の母乳をうまく飲むことができないため哺乳瓶でミルクを与えている。また通常犬の視力は完全に発達するまで生後約2か月かかると言われており、今後ケビンの1つしかない目が適切に機能するかどうか心配が残るところだ。

画像2枚目は『The Sun 2020年2月4日付「THAT’S MUTTS One-eyed dog nicknamed Kevin after the Minions cartoon character is born in Thailand」(Credit: Viral Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)