想像を絶するラストが待ち受ける!?映画「ソウ」シリーズ作品一覧!全8本を公開順におさらい
映画「ソウ」シリーズは、猟奇殺人鬼“ジグソウ”が命を粗末にするものに残虐な死のゲームを行わせるサイコスリラー映画。
毎度変わる残虐なゲームや、予想がつかないストーリー展開が話題となり、2004年から2010年まで、毎年新作が公開された。一度はシリーズが完結したものの、その人気から2017年に新たな新作が公開された人気シリーズ。
今回は映画「ソウ」シリーズ全8本を公開順に紹介します。
※以下、ネタバレを含みます。
『ソウ』(2004)
『インシディアス』などのジェームズ・ワン監督作品。シリーズ第1弾。ケイリー・エルウィズ、ダニー・クローヴァー、リー・ワネル、トビン・ベル出演。
一つのバスルームに鎖で繋がれた二人の男と、真ん中に拳銃自殺されたとされる一人の遺体。それは、猟奇殺人鬼“ジグソウ”による命の大切さをわからせるための死のゲームだった。二人は密室に隠されたヒントを探し出し、生き残りのために模索し始める。
低予算にも関わらず、その衝撃的な設定や緻密なストーリーから興行的に成功を収めた。思わず目を背けたくなる残酷なシーンと、観客を翻弄するようなストーリー展開が秀逸だと話題となった。
『ソウ2』(2005)
ダーレン・リン・バウズマン監督が今作から『ソウ3』、『ソウ4』までを手がける。第1作目の監督・ジェームズ・ワンは製作総指揮として参加。ドニー・ウォールバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル出演。
次のジグソウのゲームに巻き込まれたのは洋館に閉じ込められた8人の男女。洋館には毒ガスが巻かれており、生き残るためにはゲームに勝ち抜き解毒剤の入った注射器を手に入れなければならなかった。8人は体内に毒が回るまでの2時間でゲームに勝てるのか? 一方で、刑事エリックはジグソウを捕まえる。ジグソウは動揺もせず、エリックと二人で話す「ゲーム」を要求。なんと、エリックの息子はジグソウに監禁されおり……。
前作より参加人数が増え、恐怖も倍増。限られた状況下で人間の極限状態をスリリングに描くソリッドシチュエーションスリラー。
『ソウ3』(2006)
ダーレン・リン・バウズマン監督作品。ドビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファーデン出演。
舞台は食肉工場の地下倉庫。息子を交通事故で亡くした父親・ジェフが地下で目覚めると、息子の死に関わる人間が集められていた。息子を飲酒運転で轢き殺した男、犯人に軽罪しか与えなかった判事、ひき逃げを目撃しながら証言しなかった女……。復讐のことだけを考えていた父親は、息子を死に追いやった人間たちを赦せるのか、残虐な状態に晒されている人間たちを助け出せるのかというゲームを課せられる。一方、医者のリンは病院でのシフトを終えた直後誘拐され、連れて行かれた地下室で、死の瀬戸際のジグソウと会う。
以前の2作より、より残虐性が強くなっている。また、ついに明かされるジグソウの謎と運命にも注目の作品。
『ソウ4』(2007)
ダーレン・リン・バウズマン監督作品。トビン・ベル、スコット・パターソン、ベッツィ・ラッセル、コスタス・マンディロア出演。
ジグソウの遺体を解剖していたところ、胃の中からジグソウのメッセージが入ったテープが見つかる。一方、ジグソウに関わるも唯一生き残っていたSWAT隊長のリッグ刑事は、新たなゲームに参加させられていた。ジグソウは死んだのになぜゲームは終わらないのか。またもや残虐なゲームが始まるのだった。
ジグソウの過去と共に、今までの事件の全容が大胆なスケールで明かされていく。
『ソウ5』(2008)
デヴィッド・ハックル監督作品。トビン・ベル、コスタス・マンディロア、スコット・パターソン、ベッツィ・ラッセル出演。
九死に一生を得て助かったFBI捜査官ストラムは、傷一つ負わずにゲームから生き残ったホフマン刑事こそジグソウの後継者ではないかと疑う。一方、ジグソウ生前に弁護士に預けられた遺言と、遺品を見て衝撃に襲われるジグゾウの元妻・ジル。そして、コンクリートの床の上で5人の男女が目覚めると、犬の首輪に繋がれ、V字型の大きな刃がセットされていた……。新しいゲームの仕掛け人は、果たして誰なのか?
ジグソウが代替わりをして初めての作品。5作目まで来てもゲームの内容は被らず、相変わらず残虐さに恐怖し、読めない展開にハラハラさせられる。
『ソウ6』(2009)
本作と、『ソウ ザ・ファイナル 3D』の監督をケヴィン・グルタートが務める。トビン・ベル、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、マーク・ロルストン出演。
FBI捜査官のストラムが死体となって発見され、ジグソウの後継者はストラムではないのかと疑われる。一方で新たなゲームが始まっていた。ゲームの標的になったのはある悪徳保険会社。ゲームの進行とともに、真のジグソウの後継者が明かされようとしていた。
次のファイナルに向けて、今までの伏線も回収され、最終章に向けて盛り上がりを見せる。
『ソウ ザ・ファイナル 3D』(2010)
シリーズ2作目から編集を務めているケヴィン・グルタートが前作から引き続き監督を担当する。トビン・ベル、ケイリー・エルウィズ、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル出演。
ジグソウのゲームに生き残り、その体験を本にして有名になったボビー・デイゲン。同じくジグソウのゲームに生還した人たちは、ボビーの元に集まるり、その中には1作目の被害者であるゴードン医師もいた。しかし、ボビーの暗い過去が明らかになるにつれ、新たな恐怖が彼らに襲いかかる。その一方で、ジグソウ最後の遺言が明かされようとしていた……。
シリーズ完結となりつつ、初の3D作品となった。今までの伏線が全て回収され圧巻のフィナーレを迎える。
『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017)
『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』などのマイケル・スピエリッグ&ピーター・スピエリッグ監督作品。ローラ・ヴァンダーヴォート、トビン・ベル、マット・パスモア、カラム・キース・レニー出演。
密室で鎖に繋がれた5人の男女。ジグソウの声のメッセージが流れ、手口もジグソウと似ている。ジグソウの模倣犯なのか、後継者がいたのか……? 再び残虐なゲームが始まろうとしていた。
7年ぶりとなる新生「ソウ」。一度完結したものの、残虐な描写と観客をハラハラさせるストーリー展開は健在で、今までの「ソウ」シリーズと変わらない面白さを堪能できる。
【文・タナカリオ】