草剛、トランスジェンダー役で主演「今までで一番大挑戦の役」 内田英治監督『ミッドナイトスワン』製作決定
草磲剛が主演を務める映画『ミッドナイトスワン』の製作が決定した。
『下衆の愛』やNetflix「全裸監督」などで知られる内田英治監督によるオリジナル脚本作品。メイクをほどこし、ステージ衣装に腕を通すトランスジェンダーの「凪沙(なぎさ)」と、育児放棄にあっていた親戚の娘・一果(いちか)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描くラブストーリー。
「凪沙」を演じることになった草磲は今回、「今までにない大挑戦」と意気込みを見せると同時に「この作品は“人の愛、エネルギーにすごくあふれていて国境や性別を超える力があり、皆さんに楽しんでいただけると思います。難しい役ですが“変えられない運命”、“逃れられない運命“の悲しみ、切なさといったものは人が誰しも抱えていると思うので、それを作品のなかで表現できたら」と、この作品にかける思いを力強く語っている。映画は2019年10月下旬〜11月下旬で撮影予定。
草磲剛 コメント
台本を読んでの感想
この脚本が人の愛、エネルギーにすごくあふれていて
国境や性別などを超える力があって、皆さんに楽しんでいただけると思います。
台本を読んだ時、とても感動し涙がとまらなかった。その時の気持ちを作品としてみせられたら。
今までで一番大挑戦の役なので、ここでまた新しい作品の力やお芝居の力に目覚めることができたらいいなと思います。
役への取り組み方について
難しい役なのですが、凪沙の気持ちというのは少なからず誰しも生きている人間ならばわかるもの、
作品として訴えかける力があっていいなと思います。
“変えられない運命”、“逃れられない運命“の悲しみ、切なさといったものを人は誰しも抱えていると思う。それを作品のなかで表現できたらと思いました。
いろいろなキャラクターが登場する中、凪沙が作品をひっぱっていくキャラクターになるんじゃないかな。
深刻な問題ではあるけれどそこにリアルに生きている人たちの悩みを見せられたらいいなと思います。
想像もつかない作品になるんじゃないかと思います。監督を信頼してみんなで頑張ります。
内田英治監督 コメント
企画意図から映画制作決定までの経緯、草磲剛起用理由
5年ぐらい前に少女とトランスジェンダーの疑似親子の物語をつくりたいと思いオリジナル脚本として書きましたが、題材の難しさもあり、この5年間なかなか表に出せなかった。
内面的な演技が要求されるこの難しい役を演じるのは、誰もが知っている方でないと意味がないと思っていたところ、草磲さんが演じていただけるということで本当にうれしく思います。草磲さん演じる凪沙と一人の疎外された少女。多様化が進む現代社会の中で必死に愛を求める人たちを描いた物語です。
作品への思い
人間は愛のためにどこまで自己を犠牲にすることが出来るのか?
多様化が進むなか、普遍的な一つの愛の形としてトランスジェンダーと少女の関係を描いています。普通に存在する者たちの物語で、普通の娯楽映画として大いに楽しんでいただけたらと思います。
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