提供:週刊実話

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 オートレースの来期ナンバーワンは、6期連続で鈴木圭一郎である。しかし、昨年の選手権以降、鈴木の「勝ち運」のなさは信じられないほどで、勝利の女神から完全に見放されている。

 先のSGオートレースグランプリでも予選、準決と4連勝で勝ち上がり、誰もが「圭一郎で間違いなし」の前評判。確かに優勝戦の試走は予選ほどの勢いはなかったが、それでもトップスタートを決めていれば、勝てない動きではなかった。

 結果は青山周平のV。SGの優勝戦は余程の事がなければ、ほとんどが鈴木から売れていく。しかし、毎度のように青山に機先を制され、リズムを作れずにいる間に、後続に競り込まれるシーンを幾度となく見ている気がする。

 間違いなくオートレース界で「一番速い男」は鈴木。だが、「一番“強い”男」ではないのが現状だろう。もし、青山という天敵がいなければ、SGを獲りっぱなしになっていても不思議ではないが、行く手を阻まれるライバルが目の前にいると、話がややこしくなる。

 今後、当分の間のSG優勝戦については、鈴木が「トップスタート」を決められるか否かが大きなポイントとみていいだろう。

 どんなに大本命を背負っていても、スタートで行けなかった場合にモロい一面があるだけに、疑ってかかったほうが高配当に出会えるかもしれない。