昨シーズンと同様にプレミアリーグでは、開幕戦前の木曜日に一足早く夏の移籍市場が閉幕する。しかしこれ以降も、プレミアリーグのクラブは選手の売却、またはレンタルを行うことは可能であり、補強という点でもフリーの状況にある選手の獲得については引き続き可能となる。つまりは逆にいえば、マンチェスター・シティに所属するリロイ・サネの獲得を狙うバイエルン・ミュンヘンとしては、ドイツの移籍市場が閉幕する9月2日までは時間が残されているということだ。

 ただそのサネの獲得成功いかんに関わらず、バイエルンではさらにウィンガーの獲得を目指しているところであり、ここのところでは昨季にアヤックスにて素晴らしいCLシーズンを過ごした、26才のハキム・ツィエクの名前が浮上しているところ。しかしながら今はCL予選の最中にあり、アヤックスとしてはまだ同選手を手放すことはできないだろう。


 だがもう一人の候補である、ステーフェン・ベルフワインについては、移籍交渉はより早い展開をみせることが可能だ。同選手が所属するPSVアイントホーフェンは、すでに敗退を喫している状態にあり、選手自身も移籍へ前向きな姿勢を示しているところ。オランダ代表としての経験ももつベルフワインは、昨季はリーグ戦23試合に出場して14得点12アシスト、CLでは5試合に出場して1アシストをマークしている。なお契約は2022年まで。

シャバーニはプレミアに?

 なお今回のプレミアの移籍市場最終日では、バイエルンの若手メリタン・シャバーニがイングランドへと渡ることになるかもしれない。これは英国のSky Sportが伝えたもので、すでにウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとクラブ間で合意に達しているという。2018年にプロ契約を締結し、契約最終年度にあるドイツU20代表MFは、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズでもまずはU23でプレーすることになるようだ。

11月の年次総会の開催場所は、オリンピアハレ?


 その一方でバイエルンにおける、この夏もう一つの注目のテーマは、果たしてウリ・ヘーネス会長が、今年の11月に行われる年次総会を最後に会長職から引退するかどうかということだ。先日kickerに対して同会長は「8月29日に行われる相談役会で伝える。それまで正式な声明は発表しない」とコメント。なおその最後の舞台となるかもしれない年次総会の開催場所は、kickerが得た情報ではミュンヘン市にあるオリンピアハレとなる可能性があるようだ。