今、Jリーグからヨーロッパに移籍する、あるいは移籍の噂が立っている選手がいます。確定したFC東京の久保建英、横浜FMの天野純、に加え、鹿島の安部裕葵、鈴木優磨、G大阪の中村敬斗など、各チームで活躍したり将来性を見込まれている選手たちです。

これによってJクラブはシーズン途中での戦力の見直しを余儀なくされます。やっとチームのコンビネーションが合ってきたところで主力選手がいなくなると、クラブも大変ですし、ファンの方もガッカリすることでしょう。

ヨーロッパのサッカーシーズンが秋にスタートして春に終わるのに対して、日本は春にスタートして秋に終わるので、この問題はどうしても起きます。これまで、このヨーロッパとの違いで様々な問題点が起きましたが、今回も原因は同じです。

日本が「秋春制」に変えると、いろいろなメリットも、それからデメリットもあります。日本はどうしたらいいのか、これまで長年議論が繰り返されていますが、ずっと「春秋制」は変えられないままです。

僕は、日本が「世界基準」を標榜するのなら、「秋春制」にしたほうがいいのではないかと思っています。「秋春制」にすることで、たとえば冬、豪雪地帯では試合を見に行けないのではないかという問題はあるでしょう。ですが、そんな問題をどう解決していくかという方向に議論は進めたほうがいいのではないでしょうか。

「秋春制」にすることで日本代表の強化にも改善が期待できます。海外の代表チームを日本に招いて試合をするにしても、シーズン途中でコンディションのいい日本と、シーズン終盤だったりシーズン前だったりして本来の力を出せない相手とのマッチアップではなくなるのです。

日本のサッカーが本当に強くなっていくことが、Jリーグの発展のカギでもあります。そのために「世界基準」を導入するのなら、シーズンについても同じことが言えるでしょう。

ところで、中日ドラゴンズの応援歌で「お前」という言葉が入っていることが話題になっているようです。別のスポーツのことですし、何の悪意もなく議論になっていることだと思います。

僕に関して言えば、応援歌や応援されている言葉の中に「お前」が入っていても気になっていませんでした。ヤジで「お前」と言われたらイヤだったと思いますが、「お前、頼むぞ」と声をかけられたら、むしろ奮い立っていました。ただ、僕に応援歌があったかどうか、今ではもう思い出せません。もしあったのなら思い出せないのはとても残念です。