突然だが、みなさんはこれが何かわかるだろうか。


きな粉の塊...ではない(画像はOUTER@outer_monaさん提供)

四角く固められた緑の何か。筆者には袋詰めされたきな粉に見えたが、どうやら違うらしい。

投稿したのはツイッターユーザーのOUTER(@outer_mona)さん。画像と共に、

新潟県民この袋の中に何が入ってるか分かる説」

と投稿しているが、果たしてこの説は本当だったのだろうか。

名前の由来は蒸気の音

OUTERさんの投稿には以下のようなリプライ(返信)が寄せられている。

「ポッポ焼きや」
「ぽっぽ焼きだろ笑」
「9本300円15本500円とかのあれですね」

そう、これはお祭り屋台でお馴染みの新潟名物「ぽっぽ焼き」。毎年6月30日から7月2日にかけて新潟市で行われる「蒲原まつり」で購入したという。たこ焼き・お好み焼きなどに使用される薄緑の紙に包まれていたため、得体のしれない物体に見えたというわけだ。


正解は「ぽっぽ焼き」!(画像はOUTER@outer_monaさん提供)

正体が「ぽっぽ焼き」と判明したところで、これがどういう食べ物なのか分からない人もいるだろう。

「ぽっぽ焼き」は「蒸気パン」とも呼ばれ、薄力粉・黒砂糖・水などを加えて焼き上げたモチモチとした細長いパンのようなお菓子。新潟市や村上市など下越地方を中心に親しまれているといい、お祭りの屋台などでよく販売されている。

ネット上では「発祥地は新発田市が有力」などと言われている。新発田市の観光振興課に問い合わせてみたが、「新発田市が発祥とは言い切れない」とのことだ。市の公式サイトによると、専用の焼き器から出る「ポッポー」という蒸気の音から「ぽっぽ焼き」という名前が付いたそうだ。

下越地方に行った際は探して食べてみたい。