カブスのダルビッシュ有とエンゼルスの大谷翔平【写真:田口有史、Getty Images】

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OP戦デビューの菊池雄星からも「同じ高校の直接対決はなかなかない。やりたい」

 昨年10月初旬に右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けた影響で今季は打者に専念するエンゼルス大谷翔平投手が27日(日本時間28日)、米アリゾナ州テンピの球団施設でリハビリ。昨年右肘のクリーニング手術を受け、26日(同27日)に実戦復帰したカブス・ダルビッシュ有投手、25日(同26日)にオープン戦デビューしたマリナーズ・菊池雄星投手から”刺激”を受けた。

 ダルビッシュはダイヤモンドバックスとのオープン戦で1回1/3を無安打2失点(自責1)。昨年8月19日以来191日ぶりの登板だった。先輩右腕の投球をリアルタイムで見ることはできなかったが、来季のマウンド復帰を目指す二刀流男には感慨深い一戦となったようだ。

「(大谷自身は約3か月と)去年短い期間でしたけど、復帰の試合というのは、それだけで不安はあった。長期的に離れた次の復帰登板は緊張もすると思いますし、不安もあるんじゃないかなと。(ダルビッシュが)『痛みなく終えられれて良かった』とコメントしていた。そこはすごい、一野球ファンとしては良かったなと思います」

 マリナーズの菊池は25日(同26日)にレッズとのオープン戦デビュー。花巻東の先輩にあたる左腕の投球は「詳しくは見てないですけど、モニターに映っていたので、ちょくちょく見てました」という。今季中の直接対決へ気持ちを新たにしたようだ。

「同じ高校の先輩ですけど、(直接対決は)なかなかないと思う。やりたいなというか、やる機会はもちろんあると思うので。僕がしっかり復帰できたらと思います」

 かつて合同自主トレで学んだ古巣・日本ハムの先輩に高校の先輩。何かと縁深い2人の躍動は地道なリハビリの中で新たな活力となったに違いない。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)