ホーチミンの最旬フォトスポット、真っピンクの「タンディン教会」に行ってみた
ベトナム最大の都市、ホーチミンの教会といえば、古くからサイゴン大教会が有名。しかし近年のSNSの流行によって、フォトスポットとして高い人気を集めるようになった教会があります。
それが、ホーチミン3区にあるタンディン教会。「ロマンティックなピンクの外観が、物語の世界に出てくるお城みたい!」と女子ウケ抜群なのです。
サイゴン大教会や中央郵便局などがある1区からは、タクシーで10分程度。エリアによっては1区から歩けなくもありませんが、ホーチミンは交通量が多く歩きにくいうえ、ベトナムのタクシーは初乗りが50円程度と安いので、徒歩よりもタクシーの利用がおすすめです。
筆者も、1区の中心部からタクシーを拾ってタンディン教会へと出かけました。
タクシーによるぼったくりやメーター詐欺などが少なくないといわれるホーチミンですが、トラブルが少ないタクシー会社が「ビナサン(Vinasun)」と「マイリン(Mai Linh)」。ホーチミンの通りを走っているタクシーの多くがこの2社なので、拾うのに苦労することもありません。
1区の中心部よりもローカルな雰囲気が漂うハイバーチュン通りに、突如として現れる真っピンクの教会。事前にガイドブックなどで写真を見ていても、いざ実物を目にするとその見事なピンクぶりに感激してしまいます。
タンディン教会の敷地内から建物の全景を写すのは難しいので、全体像を撮りたいなら通りの反対側がおすすめ。ただし、この通りはかなり交通量が多いので横断には注意してください。
全体像を写真に収めたら、いざ教会の敷地内へ。砂糖菓子のようなピンク色をした教会は、まるでテーマパークのお城。ロマンティックなピンク色と青い空、熱帯の木のコントラストが実に鮮やかで、南国気分を高めてくれます。
ヨーロッパで数々の教会を見てきた筆者ですが、これほど鮮やかなピンク色をしたものにお目にかかったことはありません。
その色合いから新しい教会と思われることもありますが、タンディン教会は、ベトナムがフランスの統治下にあった1876年に建造された歴史のある教会。建物全体はゴシック様式で建てられていますが、装飾などにはバロックの要素もみられます。
ホーチミンではサイゴン大教会に次いで2番目に大きい教会でもあり、色だけでなく、その大きさもなかなかの迫力。
離れて見ても、間近で見ても、どこを切り取っても絵になるタンディン教会。アーチ越しに教会の外観を撮るもよし、文字盤にハートと十字架があしらわれたラブリーな時計をアップで撮るもよし。とにかく、写真好きな女子にはたまらないフォトスポットです。
敷地内には、モデルのように写真撮影を楽しむ韓国人や中国人の旅行者でにぎわっていました。以前は、自由に教会内部に入ることができましたが、観光客が増えすぎたため、現在では地元の信者を除き、教会内部を自由に見学することはできなくなっています。
教会が閉まっていても、窓の外から内部を覗き見ることは可能。以前は教会内部もピンクに塗られていましたが、今は白く塗り直されています。
ミサの時間(月〜土曜:5:00、6:15、17:30、19:00、日曜日:5:00、6:15、7:00、9:00、16:00、17:30、19:00)であれば観光客も入場できる場合があるので、どうしても教会内部に入りたければ、ミサの時間に合わせて行ってみるのもいいでしょう。
外観とはまた雰囲気が異なるものの、ステンドグラスを通して差し込む光が美しいと、教会内部も評判です。
もはやホーチミン屈指のフォトスポットとなったタンディン教会。
自由に内部見学ができなくなったのは残念ですが、それは地元の人々の信仰を尊重するため。外観を撮影するためだけでも、じゅうぶん訪れてみる価値があります。
すぐ近くにはバインセオの名店「バインセオ46A」があるので、フォトスポットとグルメスポットのはしごを楽しんではいかがでしょうか。
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名前 タンディン教会(Tân Định Church)」
住所 289 Hai Bà Trưng, Phường 8, Quận 3, Hồ Chí Minh,