浦和レッズDF岩波【写真:Getty Images】

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天皇杯東京V戦、ロングフィードを興梠→ファブリシオとつないで決勝弾 槙野も称賛

 J1浦和レッズは22日の天皇杯ラウンド16で、苦しみながらもJ2東京ヴェルディを1-0で下して8強に駒を進めた。

 決勝点はDF岩波拓也の絶妙な縦パスを起点に生まれたが、リオデジャネイロ五輪世代のセンターバックはインスタグラムで、「ノールックのしすぎ」と自らにツッコミを入れている。

 岩波は日本代表DF遠藤航のベルギー1部シント=トロイデン移籍に伴い、レギュラーに昇格。7月28日の第18節サンフレッチェ広島戦(4-1)からリーグ戦6試合連続スタメン出場を果たし、22日の東京V戦でも最終ラインの一角に入った。

 試合は0-0で迎えた後半19分にスコアが動く。敵陣のアタッキングサード手前でFW興梠慎三からの横パスを受けた岩波は、右足でボールをトラップすると、誰もいない右サイドに顔を向けながら右足を一閃。“ノールック”で放った浮き球のパスは相手最終ラインの裏に入り込んだ興梠にピンポイントで飛んでいき、エースの折り返しをFWファブリシオが豪快なボレーで仕留めて決勝点が生まれた。

 元ブラジル代表MFロナウジーニョを彷彿させるような“よそ見ぶり”を披露した岩波は、試合から一夜明けた23日に自身の公式インスタグラムを更新。「天皇杯ベスト8進出。難しい試合でしたけどなんとか勝てて良かった! 連戦は結果が1番」と勝利の喜びを綴るとともに、ハッシュタグで「#首痛いと思ったら」「#ノールックのしすぎ」とパスの瞬間を振り返って自らにツッコミを入れた。

 投稿のコメント欄には、「ノールックパスかっこよすぎ」「首痛いと思ったらノールックのしすぎは草 でもノールックパスめちゃくちゃいい」「ボランチでブスケツみたいな選手目指してもいいかも」と高い技術への言葉が並んだ。また、日本代表DF槙野智章もインスタグラムのストーリー(24時間で自動削除される写真・動画)で「昨日もこのノールックでゴールを演出。なかなかやるなぁー」と後輩を称えている。

 背番号31は“遠藤の代役”ではなく、“岩波拓也”として試合を重ねるごとに存在感を増している。


(Football ZONE web編集部)