7日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では、読売巨人軍の4番を務める岡本和真にインタビュー。重圧からスランプに苦しんだ際、ある人物のアドバイスに助けられたと明かした。

弱冠22歳で「巨人の4番」となった岡本。プロ入りしてから3年間で1本だった本塁打は、今年はすでに20本とチームトップを記録している。116安打はリーグ2位という好成績だ。

4番としてチームをけん引している岡本も、「誰もがこんなに打つとも思ってなかったでしょうし、想像以上に自分の中では打ってる気がする」と、手ごたえを感じているようだ。

ただ、常に順風満帆だったわけではない。開幕から2カ月が経った6月2日に初めて4番に座った岡本だが、6月下旬から7月にかけて32打席ノーヒット。「巨人の4番」というプレッシャーから、スランプに陥った。

当時のことを、岡本は「(4番の成績は)チームの勝敗に関わってくる。そのへんはやっぱりしんどかったですけど、何とかしようと思ってやってました」と振り返っている。

苦しむ岡本がスランプを抜け出すきっかけとなったのは、日本を代表する打者の一言だった。その打者とは、横浜DeNAベイスターズで4番を打つ筒香嘉智だ。

7月4日の対戦でヒットを打ち、一塁に出た筒香は、試合中にもかかわらず岡本に話しかけて笑顔を見せた。岡本によると、この時「打てなくてもそのまま変えずにやれ」という助言があったそうだ。

偉大な先輩のアドバイスに、岡本は「初めは超びっくりしたんですけどありがたかった」と感謝。翌日、33打席ぶりのヒットを放った。

「『ほっとした』ということが一番大きかった」と安堵した岡本は、スランプ脱出後は打率.313と好調を維持。「打てなくなった時は余裕がなくて、(来た球を)全部追いかけていた」とスランプを振り返りつつ、「今はある程度、打つべき球を打てているかな」と、自信を取り戻したことをうかがわせた。