フォードさんは『スター・ウォーズ』2作品のセットを手掛けた -写真は『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』
 - Lucasfilm Ltd. / Twentieth Century Fox Film Corp. / Photofest / ゲッティ イメージス

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 『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』シリーズなどの映画セットを手掛けた英美術監督のマイケル・フォードさんが死去した。90歳だった。Deadlineが報じている。

 1960年代から美術監督としてのキャリアをスタートさせたフォードさんは、「スペース1999」や「ニュー・アベンジャーズ」など1970年代のテレビドラマをはじめ、映画にもアシスタントとして参加。1980年代〜1990年代にかけて、人気シリーズ『007』のセット装飾を担当し、『007/リビング・デイライツ』『007/消されたライセンス』『007/ゴールデンアイ』とボンド作品に3度携わっている。

 フォードさんは、1982年に公開された『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でアカデミー賞最優秀美術賞を受賞。その後、1997年公開の『タイタニック』でも同賞を受賞している。その他、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』でもアカデミー賞美術賞にノミネートされるなど、輝かしいキャリアを築いてきた。

 フォードさんの死を受けて、『タイタニック』でプロダクションデザイナーを担当したピーター・ラモントは、同サイトで「“フラワーアレンジャー”の愛称で知られた彼の死は本当に残念です。彼は、7度一緒に製作を担当してくれました」と彼を追悼。

 『ジェイソン・ボーン』などのセットデザイナーを務めたピーター・ウォルポールは「彼の死は非常に残念なニュースです。私はセットデザイナーとして、彼のことを尊敬していました。とても紳士的な方でした」と哀悼の意を表明している。(編集部:倉本拓弥)