「死んだらどうなるんだろう」という素朴な疑問は、誰しも抱いたことがあるだろう。考えても明確な答えは出ないのに深く思いつめ、どうしようもない不安や恐怖に襲われるのはなぜなのだろうか。(文:ツマミ具依)

先日のガールズちゃんねるの「死にたくない人が集まるトピ」では、「死にたくないです。死後のことを考えるとゾッとします」というトピ主が、「なぜ人は死がこんなにも怖いのか」と問いかけていた。

「死んで明日がこないこと、目が見えないこと、時間が進まないこと、永久に自分に戻れないことが怖いです。死なない特別な存在に自分はなりたいです」

「死よりも死に方が怖い。痛くて、寂しくて死ぬのはやだ」


スレッドには、死を怖がる様々な理由が集まった。各々の死生観が垣間見えて興味深い。

「誰も死後の事を知らないから。 未知が人間にとっての一番の恐怖」
「死のなにが怖いかって、自分との別れが一番怖い」
「本能だよ。死ぬの怖くなかったら人類絶滅してるから」

こういった哲学的な命題は答えが1つではないからこそ、いろんな考えに触れて納得のいくものを見つけることが一番だ。

問題は死ぬこと自体ではなく死に方だという見解もあった。

「死よりも死に方が怖い。痛くて、寂しくて、死ぬのはちょっとやだなぁ」
「死んだあとというよりは、死に行く過程が怖い」

言われてみれば確かに、死ぬことではなく死を迎える過程に怯えているのかもしれない。「死ぬなら一瞬で死にたい」とよく言われるのは、その過程を最短化させたいからだ。

「子ども達の行く末を見たいから死にたくない」と、子どものためにも死にたくないという人も多かった。自分以上に大切な我が子をしっかり育てたい、少しでも長く見守りたいという気持ちは、気力を奮い立たせるのかもしれない。

「引っ越しみたいなもんだよ」と楽観的な見方も

死の恐怖に苛まれるトピ主にポジティブな意見を投げかける声もあった。

「人生がなんとかなってるように、死ぬことそれ自体も含めなんとかなる。死にたい人が増えてる中、死にたくないなんて思えるのは幸せなことだよ」
「健康で年取って、ピンピンコロリ。 死なないより、これが幸せだよ」
「死んだら死んだで、また別の世界で楽しみがあるんじゃないの? 引っ越しみたいなもんだよ」

生きていればいつか必ず死ぬ。避けようがないからこそ、前向きに捉えることも向き合い方の1つだと心得ておきたい。