「もっと人に興味持ったほうがいいよ」と会社で上司にアドバイスされたことがある。事務職の新人だった当時、日頃から気を配ることを求められていたのに、社員同士で繰り広げられる噂話や陰口に飽き飽きしていたせいで、「そんなのどうでもいいじゃん」という冷めた態度が行き過ぎていたようだ。

確かに、人に興味を持つタイプは、気の利いた声かけや手助けができていたように思う。そういう意味で上司はアドバイスしてくれたのだが、私は他人の趣味や人間関係をとやかく噂する面が目についてしまっていた。些細な人間観察が優れている分、気になる感度も比例してしまうのだろうか。

ガールズちゃんねるの「私他人に興味ないから〜とすぐいう人」というトピックを立てたのは人に興味を持つタイプだ。トピ主は「他人に興味ないから」と口癖のように言う同僚に話す気力もネタもなくなり、逆に「他人に関心ありすぎ」と言われているという。自称サバサバ系なのか?と邪推しながら、「『他人に興味ないから』という人周りにいますか」と問いかけた。(文:ツマミ具依)

「サバサバじゃなく言葉の通り本当に興味ないんだよ」

「心で思っていても言わなければいいのに。 話がしづらいよね。」
「わざわざ人に宣言することじゃないね」

ほとんどの人が思い当たるようで、トピ主に同情する声があがった。興味を持つタイプはなぜわざわざそんなことを言うのか疑問を感じている様子。しかし同情の声以上に、人に興味を持たないタイプからの反論が目立つ。

「サバサバじゃなく言葉の通り本当に興味ないんだよ 。人の恋バナとか噂話とか本当にどうでもいいし」
「興味ないというか、詮索したくないし、変な偏見持ちたくないから、他人の話広げたくないんだよ」

人に興味を持たないタイプは、そもそも聞きたくないという拒否する気持ちもあるようだ。他人の話をする場面はたいてい本人がいないため、あまりいい言われ方をされていないことも多い。そのためネガティブな情報に耳を塞ぎたがっているようだ。

「他人に興味ない」=噂話をやめてほしいというサイン?

さらに実際に「興味がない」と口にしたことがある人はこう述べる。

「噂話などあーだこーだとやたら他人の話をしたがる人に対し、牽制のつもりでワザと『わたし他人に興味ないの』っていって会話打ち切ることならやります。噂話や悪口聞かされるの嫌なので」
「なんで『私、他人に興味ないの』って言う場面に出くわすかって言うと、他人の噂話とか下世話な話を持ちかけてくるからなのです。 私はそういう噂好きな人に『私、他人に興味ないので』ってよく言います」

「他人に興味ない」と言われるシチュエーションは、どの例をみても噂や陰口が言われているときだった。どうやら、噂や陰口を不快に思うか、興味深いと感じるかで、この発言の受け止め方が変わってくるようだ。

興味深いと感じている人は、悪びれることもあまりないため、なぜそんなことを言われるのか疑問を抱いたと考えられる。もし「他人に興味がない」と言われたら、無意識に噂話や陰口と捉えられる発言をしているということなのかもしれない。