人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業を行うヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(渡部昭彦社長、東京・港)は、4月10日、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。公開価格は1170円だったが、10日は買い気配のまま取引が成立せず、11日に3600円の初値を付けた。

 同社の人材紹介事業は、子会社のAIMSインターナショナルジャパン、A・ヒューマン、Optia
Partnersが運営し、ミドルマネジメント以上を対象としている。

 AIMSインターナショナルジャパンは、2011年にグローバルサーチのAIMSインターナショナルとの提携によって設立され、リテーナー契約によるエグゼクティブ・サーチを行っている。求人企業の海外進出に合わせた、海外での経営層やマネジメント層のグローバル採用ニーズに人材市場データと調査能力を提供している。

 2016年に買収したOptia Partnersは、外国人コンサルタントが外資系企業や海外進出企業が必要とするバイリンガルの求人ニーズに応えている。

 A・ヒューマンは、30〜40代のミドルマネジメント層を中心とする成功報酬型の人材紹介を行っている。金融、消費財などの業界別チームを編成し、1人のコンサルタントが企業と求職者の双方を担当する両面型のコンサルティングが特徴。

 AIMSインターナショナルジャパン、A・ヒューマンの2社合計でコンサルタントが5人増加し、18年3月末の人材紹介事業全体で56人の体制となっている。

 メンタルヘルスケア事業は、子会社のヒューマン・フロンティアが運営し、企業に義務化されたストレスチェックや全国対応する出張カウンセリングなどのサービスを提供している。18年3月期はストレスチェック後のフォローアップサービスの依頼が増加した。

 18年3月期の業績予想は、売上高19億6700万円(前期比17.4%増)、営業利益2億5400万円(前期比25.1%増)、経常利益2億5400万円(前期比10.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1億57百万円(前期比38.8%増)。

 事業別の売上高は、人材紹介事業が11億3700万円(前期比28.5%増)、メンタルヘルスケア事業が8億3000万円(前期比5.0%増)を見込んでいる。