2018年1月末時点のバイリンガルの転職希望者1人あたりの求人件数を表すグローバル転職求人倍率は、前月より0.97ポイント低い1.56倍となったことが、バイリンガルのための転職・求人情報サイトを運営するダイジョブ・グローバルリクルーティング(東京・港、篠原裕二社長)の集計で分かった。

 2018年1月末時点の求人数は前月からほぼ横ばいとなったものの、転職希望者が前月と比べ55.8%増加したことにより、グローバル転職求人倍率は前月を下回った。

 グローバル転職求人倍率を業種別に見ると、トップ3は「農林水産・鉱業」、「電気・ガス・熱供給・水道業」、「金融業、保険業」となった。

 求職者数の増加により、「電気・ガス・熱供給・水道業」を除くすべての業種で、グローバル転職求人倍率が低下した。

 求人数は、12業種のうち「金融業、保険業」、「運輸業、郵便業」、「医療、福祉」、「サービス業」、「農林水産・鉱業」の5業種で前月より増加した。

【業種別 グローバル転職求人倍率 上位5業種】
1位 農林水産・鉱業 7.33倍(前月比1.27ポイント減)
2位 電気・ガス・熱供給・水道業 6.00倍(同3.86ポイント増)
3位 金融業、保険業 3.14倍(同1.28ポイント減)
4位 製造業 2.63倍(同2.58ポイント減)
5位 情報通信業 2.58倍(同1.56ポイント減)

 職種別に見ると、トップ3は「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系」、「財務/会計」、「電機(電気/電子/半導体)技術系」となった。

 求職者数は「教育/トレーニング/語学系」で前月比80.4%増、「IT技術系」で前月比77.5%増となるなど、ほぼすべての職種で増加した。

 求人数は、22職種のうち「電機(電気/電子/半導体)」、「総務/人事/法務」、「事務系」、「コンサルティング」、「ホテル/レジャー/外食系/旅行」、「クリエイティブ(インターネット関連)」、「官公庁/団体/その他職種」の7職種で前月より増加した。

【職種別 グローバル転職求人倍率 上位5職種】
1位 メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系 25.50倍(前月比15.10ポイント増)
2位 財務/会計 6.53倍(同0.09ポイント増)
3位 電機(電気/電子/半導体)技術系 4.79倍(同4.04ポイント減)
4位 総務/人事/法務 4.72倍(同0.02ポイント増)
5位 コンサルティング 4.22倍(同0.72ポイント増)